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山田寛一 院長の独自取材記事

山田動物病院

(世田谷区/千歳烏山駅)

最終更新日: 2023/01/22

甲州街道に面し花と緑が溢れる外観でひと際目を引く「山田動物病院」。この地に開業して33年になるこちらのクリニックは、山田寛一院長が開院後もアメリカの大学で最新の医療技術を学び、常に新しい知識と技術を取り入れる努力を惜しまず成長を続けてきたクリニック。山田先生の外科手術の腕を頼って遠方から訪れる患者さんも多い。山田先生は体重40キロを超えるメス豚の他に犬3匹猫1匹を飼っていて、動物がそばにいない生活は考えられないという無類の動物好き。明るく前向きな先生のエネルギーの源は、飼主がペットに注ぐ無償の愛を感じる日々にあった。(取材日2010年3月30日)

ペットは家族の大切な宝物 優しく丁寧、質の高い医療サービスを

スタッフのみなさんの笑顔が印象的。院内が明るいですね。

スタッフの笑顔は私が一番大事にしていることです。当院には獣医師と看護師、トリマーを合わせて13人います。スタッフは一日のうちの長い時間をここで過ごしますので職場は楽しい方がいい。スタッフが楽しく仕事ができれば、それは動物に対しても飼主さんに対しても良いことです。私も元々明るい人間ですから、スタッフに対しても冗談ばかり言って楽しく過ごしていますよ。当院には国内はもとより海外からも学生さんが研修にいらっしゃいます。お祭り的なことが大好きなので、外の人達をどんどん受け入れています。みなさん口を揃えて言ってくださることが、スタッフ同士の仲が良くて楽しかったということ。表も裏もなく、笑いと笑顔が絶えない職場です。それと、院内の明るさは、スタッフの笑顔だけではなくて、インテリアにもこだわりがあります。できるだけポスターや展示物をなくしてすっきりとさせて美的な空間にしています。美意識を持つということと清潔さは私のこだわりですね。私は海外の獣医師の先生ともお付き合いがあり、当院にお招きすることもあります。あるカナダを代表する獣医師のクリニックでは、待合室に大きな水槽がありインテリアもとてもゴージャス。スタッフは130人もいます。海外からどんな先生をお迎えしても恥ずかしくない施設でありたいと思っています。

クリニックのモットーを教えてください。

ペットは家族の大切な宝物だと考えています。ペットは家族の一員というのはよく言われていることですが、飼主さんを見ていて思うのはそれ以上の存在、同等ではない特別な存在だということです。そんな家族の宝物をお預かりしているということをスタッフ全員が認識して優しく丁寧、質の高い医療サービスを提供しています。

国内外で学び 不治の病だった椎間板ヘルニアの手術に成功

獣医師を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか。

幼い頃から生き物が好きでアリやカエルをよく観察していました。小学生の低学年の頃には蝉を捕まえてお腹にアルコールを注射して手足や羽をピンで留めて標本を作っていました。ですから注射器を握るようになったのは随分早かったですよ。手先が器用でしたから、クラスのどの子どもよりも種類も数も多い立派な標本を作ったものです。その頃に父がどこかでスピッツをもらって来てくれて、朝目が覚めたらスピッツの子犬がいました。本当にうれしくって。その喜びを今でも覚えています。子どもの頃、私は体が少し弱いところがあって、自分の体に神経質になっていた時期がありました。その時に読んでいたのが、自宅にあった家庭医学事典。すごく科学的で理論的で神秘性があって興味を持ちました。絵が得意で美術の世界に進みたいと思ったこともありましたが、大好きな犬と、興味があった医学の両方ができるということでこの仕事を選びました。それと、世界を相手にするような仕事ではなくていいから、周りの人達を喜ばせて感謝してもらえる仕事がいいなと思っていました。高校生の時にそう思って志してきたこの仕事はまさに思った通りの仕事。動物が大好きで命を救ってあげようという気持ちを現実にできる上に、飼主さんから感謝していただける。自分の想いを形にすることができました。

先生の得意な分野を教えてください。

私は外科を得意としていて、年に数回アメリカの大学に行ってセミナーに参加し、最新の知識と技術を積極的に学んで来ました。例えば、ダックスフントなどに症例が多い椎間板ヘルニアの手術は他院からの紹介でいらっしゃる患者さんも多い手術です。昔は手術が難しいとされ治らない病気でしたが、なんとか治してあげたいという気持ちから国内外の先生を訪ねて手術を習いに行きました。歩けずにオットセイのようになったワンちゃんが歩けるようになった喜びは、獣医の私も飼主さんにとっても最高です。また、当院では最新の機材を揃え様々な手術に備えています。その一つが内視鏡です。例えば動物に多い誤飲。先日は大きな毛布を細かく噛み切って飲み込んでしまったワンちゃんがいました。通常ならば開腹手術をして取りださなければならないものも、内視鏡があれば中からつまんで外に出せる。負担を少なく済ませることができます。また嘔吐という症例が動物には多いのですが、原因がいろいろあって、胃炎や内臓に腫瘍があって胃や腸を圧迫している場合、原因がわからないこともある。そんな時どうしても胃の中をのぞいてみたい時に内視鏡を使います。人間と違って全身麻酔をしなければならないので、簡単には使えません。しかしそれで悪い部分が見つかったらその部分を取ることができるので、すぐに病理検査ができます。内視鏡はあまり出番が多くない機材ではありますが、なるべく動物に負担をかけずに診てあげたいという気持ちと、最善を尽くすことができるよう最新の機材を揃えておきたいと言う気持ちから導入しています。

ペットに注ぐのは無償の愛 深い愛情を持った素敵な人達が集まる場

先生がこの仕事をしていて良かったなと思う時はどんな時ですか。

致死的な病気で放っておいたら死んでしまうような症状の子たちに手術をして悪いところを取り除き、命を助けるということが日常茶飯事にあります。この子はあの時手術をしていなかったら今は生きていないんだなと実感する場面がよくあります。そんな時はやはりやりがいを感じます。またクリニックをやっていると、飼主さん達がペットに与える無償の愛に触れることができます。ペットは人間を癒してくれるものという考えがありますが、それは違うと感じます。ペットは精神的な支えではありますが、ペットを愛する気持ちは動物から何かを得ようとするのではなくて、まさに無償の愛。そういう無償の愛を持った素敵な人達がここへ集まって来ます。その中に自分も入っていることはうれしいですし、そんな人達のためにも頑張りたい、役に立ちたいと思います。無償の愛を持った人達の姿を毎日見て囲まれて過ごすことができるのですから、こんな素敵な仕事は他にないと思います。

今後の夢を聞かせてください。

これからも勉強を続けて、技術を磨き、道具を揃えて、拡大向上させていく情熱はまだまだあります。これからの日本の獣医会は欧米のようにさらに成熟し、各分野に細分化されて専門医というものが出て来るように思います。また、当院でもまだ導入できていませんが、欧米のように24時間制になっていくと思います。当院では技術はオールマイティに磨いてホテルもトリミングも充実させ、いずれは24時間対応もできるように今後も発展させていきたいと思っています。それと、私の理想ですが、カナダに留学している娘に帰ってきてもらいこの病院で一緒に働くことです。カナダの獣医大学は8年制で、知識技術共に最先端。娘は今必死に学んでいるところです。大学を卒業し、カナダの国家試験を合格し、日本の獣医師資格も取って跡を継いでくれればうれしいです。ですがカナダは日本よりも獣医業界が進んでいますから、カナダに残って獣医師をすると言っても歓迎しますが。きっと私のクリニックの10倍くらいの規模のクリニックになるでしょうから。しかし、欧米の大学を出ている日本人の獣医師はほとんどいませんので、実現すればすごいこと。進んだ医学知識だけでなく、ペットに対する考え方なども伝えてほしいと思っています。これが私の今の夢ですね。

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