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後藤 謙治 院長の独自取材記事

後藤動物病院

(さいたま市見沼区/大和田駅)

最終更新日: 2023/01/22

さいたま市見沼区東新井にある「後藤動物病院」は、住宅が数多く立ち並ぶところにある地域密着の動物病院。院長の後藤謙治先生が勤務医経験を経て2005年に開業し、2016年3月に移転・再オープンしたクリニックだ。開業して10年以上経つ同院には近隣住民が多く訪れ、中には開業当初から継続的に通っている患者もいる。交差点の角地に建つ同院は広々とした駐車場を完備し、院内はバリアフリー設計。待合室も診療室も広く居心地が良い。入院患者を受け入れペットホテルも併設していることから、犬舎、猫舎といった設備も充実している。「1次診療を担う“町の獣医師”としてジェネラリストをめざしている」と話す後藤院長に、再オープンにあたっての思いや診療方針、プライベートのことなどたっぷりと聞いた。 (取材日2016年7月27日)

1次診療を担う“街の獣医師”

2016年3月にこの場所に移転されたそうですね。

はい、以前は300mほど先にある場所で開業していたんですが、院内が全体的に狭く駐車場が一台しか停められなかったので不満でした。患者さんにもご不便をおかけしていたので、移転先をずっと探していたんです。そんなとき、ちょうどこの物件が空いていることがわかって、この場所に移転を決めました。以前の場所から近いし交差点の角地にあるし、ちょうど良いところが見つかりました。現在の医院は駐車場が6台ほど停められますし、診察室も待合室も広くなりました。犬舎と猫舎も分けたかったので、それも叶えられました。

どのような動物、飼い主さんが来院されますか?

当院は犬、猫、それにうさぎとハムスターを対象としていますが、ほぼ犬・猫を診療しています。最近猫が多い気がします。猫はいわゆる日本猫が圧倒的に多く、犬はトイプードル、チワワ、ダックスフントなど小型犬が多いですね。飼い主さんはご近所の方がほとんどです。この地域は分譲の戸建てが新しくできていて若いファミリー層が増えているので、親子一緒に動物を連れてよくいらっしゃいます。当院は、皮膚・アレルギーや目の病気、骨折など幅広い診察に対応しており、動物の様子で気になるところがあったら飼い主さんがすぐに連れて来られる窓口のような存在でありたいと思っています。

どのような診療をめざしていますか?

私は街の獣医師として、あくまでもジェネラリストをめざしており、あらゆるトラブルや症状を総合的に診断し、治療あるいは専門病院へ紹介する1次診療をやっていきたいと思っています。飼い主さんには「何かトラブルがあったらまずうちに来て」とお伝えしているんです。本来はより専門的な治療をする2次診療に行くような子でもとりあえず最初は自分が診て、手に負えない場合や患者さんのご要望があった場合には専門病院を紹介させていただいています。日頃から専門医の先生とコミュニケーションを取るなど横のつながりを大切にしており、より専門性の高い治療が必要な場合、できるだけ自分の知り合いの信頼できる獣医師を紹介しています。地域の方とは敷居なく接していくことをめざしていますし、いつでも来てほしいなと思っています。

地域の動物のために、飼い主の想いに沿った治療を

ジェネラリストをめざしたきっかけは何ですか?

勤務医時代に研究や学会発表をしていたのですがあまり好きではなくって、僕には合わないと思ったんです。専門医はそういうこともやらなきゃいけませんが、自分は緊張するので向いていない(笑)。それよりも、広い知識を持って地域の飼い主さんの相談に乗ったり、地域猫の世話をしたりっていうのが好きです。身近なところで頼られたり相談してもらえたりするのはうれしいですね。僕は動物病院も公共性があるものだと思っています。例えば、道端で鳥が倒れていたら動物病院に連れて行こうとするじゃないですか。そういうときに、お金を払わないなら診ないよというスタンスはちょっと違う。このエリアで自分が開業しているからには、この地域の動物の健康を守っていきたいし、動物に関するちょっと困ったことがあればできる限り相談に乗りたいと思っています。うちには近所の小学生が猫を拾ったといって来たりすることもあるので。できる限り対応しています。

飼い主や動物と接する際に気を付けていることはありますか?

飼い主さんに対してはこちらの意見を押し付けるのではなく、できる限り飼い主さんの想いに沿った治療をしたいと思っています。そのためには、まず飼い主さんの話をじっくり聞くことを心がけています。病院に行くと緊張して言いたいことを言えないという経験が私にもありますから、何でも話せる雰囲気づくりを心がけています。あと、飼い主さんに動物のお家での様子や食事などについてよく聞いて、治療に生かしています。動物に対しては、なるべく怒らせないようにすることですね。治療台に乗った時の様子で怒りそうかそうでないかはわかりますので、見極めてから動物と接するようにしています。あと、僕の感覚になりますが、飼い主さんの様子に動物は影響されると思うんです。ですので、来院された時や問診票を書いている時の飼い主さんの様子から動物への接し方を変えることもあります。

インフォームド・コンセントも大切にされていると伺いました。

そうですね。飼い主さんがどうしたいのかということを一番に聞くようにしています。治療によってすべての病気が治るわけではありません。治らないものをコントロールしていく場合もあります。それを飼い主さんがどう捉えてどうしていきたいのかをよく聞いた上で、できる限りそれに沿った治療方法をいくつか提示して、最終的には飼い主さんに判断してもらいます。あと、生死にかかわるようなリスクがある場合には、たとえその可能性が1%未満であってもきちんとお話しするようにしています。飼い主さんが落ち込むのは嫌ですし過度に心配させてしまうのも嫌なんですが、やっぱり言わないといけないことだと思うので、お伝えするようにしています。

ジェネラリストとして高みへ、専門性獲得もめざす

開業するまでのご経歴をお聞かせください。

2000年に日本獣医生命科学大学(旧:日本獣医畜産大学)獣医学部を卒業後、2005年に開業しました。勤務医時代に大学に週一度通って研究室で勉強もしていました。ただ自分は専門性を突き詰めるよりも、ジェネラリストいわゆる街医者になりたかったし、将来的には開業したいという思いがあったので、。開業医は全部自分でやらなきゃいけないのが大変ですが、自分の思い通りの方針で治療を進めることができるのはいいですね。小学生が猫を拾ったと連れてきても、勤務医時代は自分の一存ではどうにもできなかったけれど、今はすぐに対応することができますから。

休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。

小学校4年生と6年生の子どもがいるので、休日は子どもが行きたいところがあれば一緒に出掛けるようにしています。ただ子どもたちも大きくなってきて塾などで忙しくなってきたので、これからは自分の時間ができるのでそれも楽しみですね。もともとアウトドア派なので、ずっとやりたかったウィンドウサーフィンや釣りをやりたいです。リフレッシュ方法は、特にないんですよね(笑)。酒も飲めないですし。ストレスが溜まらないということはないんですが、寝るのが良いようです。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

今まで通り一次診療を担う街の獣医師として地域の動物に関わり、診断の精度を上げていきたいです。また、移転して院内が広くなったので、時間も人員もかけて専門性を高めていきたいですね。皮膚科や眼科、整形外科の領域に興味があるので、知り合いの専門の獣医師のところに勉強に行きたいと思っています。また、読者の皆さんには、「気になることがあったらすぐに来てください」とお伝えしたいですね。例えば、ちょっと水を多く飲むようになったなと思ったら、その時点で何か問題が起こっている可能性があるので、放置せずに早めに来てほしいです。逆に何も気になることがなければ、若いうちは予防接種だけで十分です。高齢になってきたら、毎年検診を受けるようにしましょう。

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