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石井 邦彦 院長、石井 裕加 副院長の独自取材記事

ほーむず動物病院

(越谷市/越谷駅)

最終更新日: 2023/01/22

東武スカイツリーライン越谷駅から徒歩10分ほどの場所にある「ほーむず動物病院」。1994年に山口大学農学部獣医学科を卒業した院長の石井邦彦先生は東京や千葉の動物病院を経て、1998年6月に石井裕加副院長とともに開院。石井院長は包括的な獣医療を提供したいという意向があり、一方で裕加副院長は大学病院研修後、皮膚や免疫に興味を持ち、それらの分野に注力している。優しい雰囲気を持ちながらも機敏な石井院長と、人とのコミュニケーションが好きで穏やかな空気をまとった裕加副院長という個々の強みを生かした診療で、地域密着型の動物診療を提供している。そんな石井院長と裕加副院長に、診療で大切にしていることや飼い主への思いを聞いた。 (取材日2017年7月19日)

飼い主の思いに寄り添い、同じ目線で考える

診療方針をお聞かせください。

【石井院長】診療は経験則ではなく、裏付けがある治療や処置法をお勧めするようにしています。その上でこちらが行いたい治療と飼い主さんが受けたい治療が一致していれば問題ありませんが、うまくコミュニケーションを取れていないと、飼い主さんの望まない治療をしてしまうことにもなりかねません。そういったすれ違いをなくすためにも、意見の擦り合わせや、言葉の端々から何を望んでいるのかを読み取ることを大切にしています。獣医師は知識こそ持っているかもしれませんが、飼い主さんの持つ思いは動物にとってすごく大切なものなのです。具体的なしっかりとした治療計画を、対等な立場で一緒に考えられるように心がけています。また、当院での治療や処置が困難であると判断した場合には、私たちだけで抱え込まず、他院に紹介するようにしています。その動物にあった治療を受けさせるために、紹介という選択肢も時には必要であると考えています。

費用についても大きな課題ですね。

【裕加副院長】そうですね。動物医療はどんどん進歩しています。その反面、飼い主さまに経済的負担を与えてしまうこともあります。費用の心配を言い出せない方や、費用を気になさって来なくなる方もいらっしゃいますが、できる限り後悔してほしくないのです。一番通いやすい費用と治療内容をご相談させていただきたいと思っています。こちらが勧める治療を受けるか受けないかの二択ではなく、せっかく大切にしている存在なのですから、できる範囲でしてあげられることを一緒に考えさせていただきたいです。

診療で大切にしていることは何ですか?

【石井院長】飼い主さんが何を望んでいるのかを把握することが最も重要ですね。必ずしも費用と時間をかければ良いというわけでもありません。例えば手術をしてしまい逆に苦しめてしまったと感じてしまうなど、どの選択にもメリットとデメリットが存在します。そこを丁寧にご説明し、納得した上で選択をしていただくことが大切だと感じています。飼い主さんの要望に沿うことで、後悔や悲しい思いをさせてしまわないようにしていきたいですね。 【裕加副院長】飼い主さんが知りたいと思われることをどんどんお話できればと思っています。飼い方から病気になる前の予防など、アドバイスすることもできますし、飼い主さんの知らない知識をお伝えすることもできますので。気になることがあればメモをしてきていただけると聞き忘れることもないので良いかもしれませんね。

飼い主と動物にとって最善の診療を提供する

院内づくりでこだわったところはありますか?

【石井院長】内装では待合室のスペースを広く確保することが難しいので、できるだけストレスなくお待ちいただけるように工夫しましたね。一直線に椅子を並べるのではなく角をずらしてプライベートな空間を取りやすくし、個室待合室も用意しました。また設備面では、検査機器をそろえられるものはなるべく導入するようにしています。診断ができなければ治療は行えませんので、より正確な診断のために検査機器を充実させるようにしています。

印象に残っているエピソードはありますか?

【石井院長】以前にワンちゃんをお預かりしている最中に亡くなってしまったことがあったんです。お預かりしたときには、なんの結果を見ても異常はなく、僕自身も異変は把握しきれていない状況でして。でも、翌日お返しする前に亡くなってしまい、飼い主さんが看取ることもできずにお別れさせてしまいました。重病を患っている状態など、飼い主さんもある程度の覚悟をしていれば仕方のない部分もありますが、そうではなかったのでとても悲しい思いをさせてしまいましたね。その経験があってからはとても慎重になり、飼い主さんの気持ちを第一に考えるようになりました。

飼い主の意向や想いを大切にされているのですね。

【裕加副院長】最期を看取るということは、とても重要でデリケートな問題ですね。最近では在宅治療を希望される飼い主さまも増えてきました。最期はご自宅で看取られて、ほっとされていた方もいらっしゃいましたので、飼い主さまからすれば良かったのかなと感じます。病気だからといって必ずしも病院で戦わなければいけないわけではなく、希望されるのであればご自宅で療養させて最期を看取るのもひとつの選択肢として間違ってはいないのかもしれません。病院で治療に専念することも、在宅で看取ることも、できるだけ飼い主さまの意向に沿いたいと思っています。

一緒に過ごす時間が楽しいと思えるためのサポート役

獣医師としてのやりがいを感じるのはどんな時ですか?

【裕加副院長】動物の病気が治ったときの喜びや、健康でいられることへの喜びなど、飼い主さまが満足してくださるときに、やっていて良かったなと思います。また、ご自宅で看取られて落ち着いた頃に、ご挨拶がてら来てくださる方もいらっしゃいます。こうやって看取れましたとお話していただけると、間違っていなかったのかなと思いますし、安らかに看取れて良かったなと思いますね。動物が亡くなるとクリニックとのコンタクトは途切れてしまうことが多いですが、お話を聞き、しっかりと最期までサポートできて良かったと感じます。

先生方が考える理想のクリニック像を教えてください。

【石井院長】日々獣医学は進歩していますので、常に新しい診療知識を取り入れ研鑚を積むことを大切にしています。その最新の獣医療の知識や技術をきちんとアップデートし続けて生涯提供し続けていきたいです。 【裕加副院長】どんなことでも気軽に相談できるクリニックをめざしていきたいです。私自身も子どもがおり、小児科へかかった際になかなか先生にうまく聞けないなど、はがゆい経験もしてきました。飼い主さまにはそういう思いをすることなく、どんなことでも気にせず聞いてほしいと思います。最近多いのは、お子さんと動物との接し方などの相談を受けることもありますよ。相談しやすいかかりつけ医として、ご家族に寄り添える獣医師になっていきたいです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

【石井院長】さまざまな動物病院がありますので、まずは1ヵ所にとらわれずいろいろ行ってみて、きちんと信頼できる獣医師を探してみるのも良いと思います。セカンドオピニオンとして相談を受けることもありますが、獣医師を信頼できなくなってしまっている方がとても多くいらっしゃいます。まずは飼い主さんが相談しやすいような動物病院を探して、見つけたらその先生を信じて一緒にやっていくことが大切ではないかと思います。 【裕加副院長】飼い主さまには無理をしないでいただきたいです。動物を飼うことは苦痛ではなく、楽しむために飼うものです。中には不快に思うことも起こりますが、我慢したり無理をしたりせず、一緒に楽しく暮らしていただきたいです。そして亡くなることは悲しいお別れですが、いつかは必ず訪れます。そのときは全部を悲しみの記憶にするのではなく、一緒にいてくれて良かったと思い出せるような楽しい記憶にしてほしいですね。

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