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宇賀田 雅人 院長の独自取材記事

松戸うがた動物病院

(松戸市/みのり台駅)

最終更新日: 2024/07/29

全面ガラス張りで明るく広い待合室が印象的なのは、新京成線みのり台駅から車で5分ほどのところにある「松戸うがた動物病院」だ。同院は、将来は獣医師、と早くから決意していた宇賀田雅人院長が2015年にオープン。院内は待合室だけでなく、診察室や入院室なども広く、駐車場も8台分用意されている。犬と猫の全般的な診療を行っているが、宇賀田院長が特に力を入れているのが皮膚科。「皮膚のトラブルは内臓疾患のサインである可能性が高いので早めに受診を」と話す。また歯周病治療や歯のケア指導など歯科にも注力している。学生時代は吹奏楽部でホルンを演奏していたという宇賀田院長はクラシック音楽にも造詣が深い。そんな宇賀田院長に動物医療にかける思いを聞いた。 (取材日2016年1月13日)

広い待合室やバリアフリーで院内環境を快適・安心に

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

小学生の頃から犬が大好きでグレートピレニーズという大型犬を2頭飼っていたり、シマリスや熱帯魚など、小さい頃からずっと何らかの動物に触れて育ってきました。小学校の卒業作文に動物学者になりたいと書いたのですが、将来を真剣に考えるようになるにつれて、獣医師をめざそうと決意しました。いずれは開業したいと思っていましたので、大学卒業後、亀戸動物総合病院に勤務した際も、将来は独立しますがここで修業させてください、とはっきり申し上げて勉強させていただきました。

開業にあたってこだわった点はどんなことですか?

飼い主さんと動物の立場に立って、ご来院いただく時の障害物となる要素は極力さけようと考えました。まず、アプローチから院内は段差のないバリアフリーにしました。動物を抱っこして移動することもありますから、段差がなければ足元を気にせず安心して歩いていただけます。それと広さですね。待合室が狭いと来づらいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。なので犬と猫が二手に分かれてお待ちいただけるくらい広くしました。飼い主さんも、あちら側に猫がいるから犬はこちら側というように暗黙の了解で分かれてお待ちいただいているようです。診療室も広くとって、飼い主さんとゆっくりお話できるようにしました。入院室の壁には防音マットを入れて、鳴き声が外にもれないように工夫しています。飼い主さんにとって、何かあればすぐにパッと来られる、そんな気軽な動物病院になればと思っています。

皮膚科の領域に関心を持たれたのはなぜですか?

日本大学時代は、外科の臨床研究が主でかなり忙しく、時間がなくて床で寝たなんてこともありました。勤務医時代は、一般外科や内科、整形外科、腫瘍科、歯科、膀胱鏡科など専門的な指導を幅広く受けましたが、先輩の先生方に、将来、開業するなら何か専門的な分野を持っていたほうがいいとアドバイスいただき、私自身、皮膚が弱いこともあったせいか皮膚科にとても関心があり、皮膚疾患を専門的に勉強したいと思ったんです。皮膚の疾患はすぐに目で見てわかりますし、治ってきた、良くなったという治療の効果を飼い主さんにも感じていただけますので、飼い主さんと共有の意識が持てるのではないかと考えました。それに、皮膚の疾患は内臓機能の低下などに起因することも多く、動物診療全体から考えても重要な領域だと思ったからです。

一般診療に加えて皮膚科と歯科に注力

こちらの動物病院の特徴を教えてください。

ワクチン接種やフィラリア予防など日常的な予防医療から動物医療全般を提供しています。特に力を入れているのが皮膚疾患です。皮膚はバリア機能の一つとして、さまざまな刺激や感染症から体の内部を守っています。形は違いますが、口の粘膜や消化管、内臓などともつながっていて、消化器疾患や内分泌系疾患とも深い関係があります。いわば皮膚疾患を診るのは診療の一つの入り口であって、皮膚疾患を起こす根本原因を探る必要があり、腫瘍や内分泌疾患が原因ということもあるかもしれません。ですから皮膚疾患を通じて動物の体全体を診ることが重要になります。もしも、皮膚がベトベトしてきた、毛が抜けてカサカサしている、どこかすごくかゆがっているといったことがあれば、早目に受診していただきたいと思います。

こちらでは歯科にも力を入れているそうですね。

口が臭い、歯石がたまっている、歯磨きがうまくできないなどペットの歯で困っている飼い主さんがとても多いです。歯石がたまって歯肉炎になると痛みが出たり出血する場合もありますし、さらに進行して歯周病になると顎の骨まで溶けてしまい歯がぐらぐらしてしまうこともあります。なるべく抜かずに治療したいと考えていますが、場合によっては抜かざるを得ないケースもあります。そんな状況にならないためにも、若い頃から口や歯のケアが大切です。飼い主さんへのケア指導も含めて、今後も歯科医療をしっかりやっていきたいです。

診療の際に心がけていることはどんなことですか?

まずは飼い主さんの話をよく聞くことです。私たちは診療する時間しか動物を見られませんが、飼い主さんは家でずっと一緒に過ごしています。実は家での変化が診断する際とても参考になるので、そういった変化についてじっくり話をお聞きし、こちらも症状の説明や原因、治療法や費用など丁寧に説明します。この時、私の独断ではなく、飼い主さんの希望も伺いながら「その子にとって一番良い治療法」を一緒に決めていきます。話しすぎて診療時間がとても長くなってしまうんですが(笑)。専門的な疾患だけではなく予防や健康診断、また、日常的なお悩みもじっくり伺い、ホームドクターとして地域の皆様に貢献したいと思っています。もう一点は、動物たちがつらい思いをしないように心がけています。例えばすごく嫌がっているときは無理やり検査せずに、別の検査方法に変更するなど必要最低限の負担で済ませるようにしています。

今後は高度な医療内容を充実させていきたい

これまでで印象に残るエピソードはございますか?

亀戸動物総合病院に勤務していた頃、2年間毎日点滴に通院していた子がいました。内臓疾患のあった犬で症状もアップダウンがあったのですが、飼い主さんは毎日欠かすことなく連れてきていました。飼い主さんはとてもポジティブな方で、治療にも前向きに取り組まれていました。毎日点滴に来られるのは大変なのではと思ったのですが、できるかぎり毎日来ますと話されて、変な言い方ですが、治療と楽しく向き合っていらっしゃいました。残念ながらペットは亡くなられましたが、その時も、普通ではできない経験をたくさんできた、そして楽しかったとお話しされました。そんな飼い主さんのお気持ちがとてもうれしく、これからも頑張ろうと改めて思ったことを覚えています。

ところでお休みの日は何をしてお過ごしですか?

子どもがいますので家族一緒に過ごすことがほとんどです。あとはクラシック・コンサートのテレビ中継を見たり、CDを聴いたりして過ごしています。実は、中学から大学までホルンを吹いていました。妻とも大学の管弦楽団で知り合ったのですが、彼女の演奏楽器はファゴットと呼ばれる木管楽器です。2人ともクラシックが大好きですので、新婚旅行は音楽の都ウィーンに行きました。音楽には作曲家それぞれの人柄が表れていて、とても興味深いですね。妻は時々演奏する機会があるのですが、私はまだ今は忙しくて、演奏まで手が回りません。でも6~7年後くらいには、また演奏を楽しみたいと思っています。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後も少しずつ診療内容を充実させていきたいと思います。最近、内視鏡を導入したので、内視鏡検査も実施していきたいと考えています。新しい治療機器もさらに導入しながら、難しい治療法やより高度な医療の提案など、次のステップに向けていろいろチャレンジしていこうと思います。そして、動物たちと飼い主さんの気持ちに寄り添った医療を末永く提供したいです。犬や猫は老いが早く、病気の進行もとても速いことをご理解いただいて、何か気になることがあれば早めにご来院いただきたいです。お話しを聞くだけでもよいので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

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