- 動物病院ドクターズ・ファイル
- 千葉県
- 千葉市緑区
- 誉田駅
- ほんだ動物病院
- ペットのトラブルは予測不能夜間診療の現状と今後の可能性
ペットのトラブルは予測不能 夜間診療の現状と今後の可能性

ほんだ動物病院
(千葉市緑区/誉田駅)
最終更新日: 2024/07/10


病気の発作や誤飲など、ペットのトラブルはいつ起こるかわからない。それが夜間だった場合、かかりつけの動物病院が閉まっていたらどうすれば良いのだろうか。「ほんだ動物病院」の張本和貴理事長は、過去の経験から獣医療の地域格差と夜間診療の必要性を実感し、夜間診療の体制づくりに力を注いでいる。同院では曜日を問わず23時まで対応できる体制を整え、日中とほぼ変わらない診療を提供。夜間診療に対応する動物病院が少ないという現状もあり、連日のように県内各地から相談の電話があるという。今回は張本理事長に「夜間診療」について話を聞いた。(取材日2023年12月25日/情報更新日2024年6月2日)
目次
病気の発作や誤飲など、ペットのトラブルは予測不能。夜間でも診療可能な動物病院と、これからの可能性
Q.先生が夜間診療を始められたきっかけを教えてください。
A.まだ私が勤務医だった頃のことですが、こちらに心臓病のワンちゃんが通われていました。その子が夜間に発作を起こしてしまったのですが、当時は当院での夜間診療は行っていなかったんです。オーナーさまは困って車で1時間離れた夜間診療対応の動物病院に向かわれましたが、残念ながらその子は車中で亡くなってしまいました。このような夜間診療に対応しきれていない地域は全国に多くありますし、これは医療格差だと言えるでしょう。この点に大きな問題を感じて「夜間診療を始めよう」と決めました。▲夜間診療に注力している張本先生
Q.どのようなケースで利用されているのでしょうか?
A.ワンちゃん猫ちゃんの急な発作の他、何度も嘔吐したり、食べてはいけないものを食べてしまったりと、「明日まで待てない」と判断されたオーナーさまからの相談が多いです。かかりつけの動物病院が夜間診療に対応されていれば良いのでしょうが、そのような所は少ないのが現状です。実際、当院では連日のように県内各地のオーナーさまからお問い合わせをいただいています。もしそのまま診療ののち入院となった場合でも、かかりつけの先生がいらっしゃれば報告書をお出ししますのでご安心ください。曜日を問わず23時まで対応できる体制を整え、日中とほぼ変わらない診療を提供しています。▲曜日を問わず23時まで対応可能
Q.先生が思う「夜間診療のメリット」は何でしょうか?
A.オーナーさまが後悔しないこと、これが大きなメリットではないでしょうか。もしかしたら何も心配のいらない症状かもしれませんし、あるいは命に関わるものかもしれません。いずれにしても「夜間診療」という選択肢をオーナーさまが選べることで、「あの時、動物病院が開いていたならば……」という後悔はしなくて済むようになると思います。困ってしまったら、まずはお電話ください。当院で電話を受けているのは獣医師や愛玩動物看護師です。症状を伺った上で、それが緊急性があるものかどうか、診療可能かについてお伝えします。▲患者の不安に寄り添い、最善の治療を行う
Q.夜間診療について、今後の展望をお聞かせください。
A.今は、当院に電話をいただくと、夜間診療のご案内ができます。もしこれがチャットで相談可能になれば「動物の夜間診療」をさらに身近に感じていただけることでしょう。このことを応用してオンライン診療を取り入れたり、全国に広げていくことも可能かもしれません。夜間診療を始めてから、オーナーさまからのニーズが予想以上に高いと感じています。これからもオーナーさまが必要とする機能を取り入れながら、もっと気軽に利用できるサービスへと進化させていきたいですね。▲万が一の際はすぐに電話してほしいという
動物病院からのメッセージ
張本和貴理事長
ワンちゃん猫ちゃんのトラブルはいつ起こるかもわかりません。千葉市緑区で夜間診療に取り組む当院があることを知っていただき、万が一の際はすぐお電話いただければと思います。費用や診療時のリスクなど、疑問があれば何でも聞いてください。患者さんの不安に寄り添い、夜間であっても最善の治療を行えるよう力を尽くします。
ほんだ動物病院の関連記事
ドクター紹介記事