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動物病院の探し方、費用の目安は? うさぎのための健康管理
バニーズ動物病院
(伊勢原市/伊勢原駅)
最終更新日: 2021/10/12
「飼っているうさぎやハムスターの体を、最近も触っていますか?」「以前に比べて体型や食欲がどう変化したかすぐにわかりますか?」。こう問われてすぐに答えられる飼い主はどのくらいいるだろうか。犬猫に比べて寿命が短いうさぎやハムスターなど、いわゆる一般家庭で飼育する「エキゾチックアニマル」にとって、1ヵ月や1日はとても大きな時間。だからこそ毎日観察してあげることが大切なのだ。そして飼い主さんだけでなく、小動物に関して専門知識を持つ獣医師による定期的な健診やチェックも忘れないでおきたいもの。でも、病院の探し方や費用などが気になるのも本音。うさぎをメインに、毎日小動物を治療する徳方基泰院長に、病院にまつわる気になることや日頃の観察ポイントなどを聞いた。 (取材日2016年3月11日)
目次
うさぎ、フェレット、ハムスターなどエキゾチックアニマルも定期的に通院することで、長く健康に暮らす
Q.うさぎの飼い主さんは、普段、どんな点を観察すればいいですか?
A.微妙な変化に気付くためにも、元気・食欲・動き・便や尿の状態などを、日頃から観察しましょう。飼い主さまが「何かおかしいな」と感じた時は、体に異変が生じている可能性が高くなります。例えば、痩せて体力の落ちたうさぎを連れていらした際に、「痩せていることにお気づきになっていましたか?」と問いかけると、「え? 痩せていますか?」と驚かれることが多々あります。日頃から、動物とコミュニケーションを取ると同時に観察も行う習慣があれば、未病の早期発見につながります。そして異常があればもちろん、変化を感じなくても定期的に診察を受けることが大切です。これは、うさぎだけでなく他のエキゾチックアニマルでも同様です。▲獣医師による定期的なチェックが大切だ
Q.変化がない場合、どのくらいの頻度で診察を受けるべきですか?
A.当院では、年2~4回の健康診断を推奨しています。ご存知のように、平均寿命は犬猫よりも短く、うさぎが6~8年、ハムスターが2年前後、フェレットが6~7年、モルモットが5~6年です。1年が人間よりもずっと早く過ぎるということになります。エキゾチックアニマルの診察は、これらの診察経験が豊富な動物病院の受診が理想です。当院での診察の場合、肉付き・目つき・顔つき・顔やお尻周りの汚れなどをチェックしながら問診を行います。必要に応じて、口腔検査・X線撮影・血液検査等も併用します。当院の場合、基本的には、統合医療(中医学と西洋医学の併用)が中心です。中医学的な“未病”に対応するためにも、健診は重要ですね。▲エキゾチックアニマルの治療には専門の獣医師探しが必要だ
Q.西洋医学や中医学にはどのような治療がありますか?
A.「西洋医学」は、多くの動物病院で行われている一般的な治療です。これに対し、「東洋医学」は中国やインドが起源の伝統医学であり、特に中国での数千年にわたる臨床経験に基づく集大成を「中医学」と呼びます。中医学では、まず病気の種類・性質・状態を見極めます(=弁証)。治療法は、「鍼灸」、「漢方・薬膳」、「推拿」(すいな:中医学的マッサージ)の3つに大別されます。これらを適宜組合わせ、個々の中医学的診断(=弁証)に基づいて治療法を決定します(=論治)。西洋医学と比べ、データや数字を使わない代わりに、脈・舌・顔色・目つき・毛ヅヤ・におい・温かさなども診断に用いるため、五感をフル活用した治療法と言えますね。▲先生が使用する漢方薬の数々
Q.「鍼」や「灸」の治療について詳しく教えてください。
A.鍼灸・推拿は、うさぎ・犬・猫はもちろんのこと、モルモット・フェレット・ハムスター・チンチラでも施術可能です。動物の種類・性格・症状ごとに対応を変えますが、概ね協力的ですね。所要時間は10~15分ほど。うさぎ・モルモットは特にそうですが、ストレスを溜めやすい動物です。犬・猫と同等もしくはそれ以上に、ストレスが病気を引き起こしたり、治癒を遅らせたりします。西洋医学的治療に鍼灸、必要に応じて推拿も併用することにより、気と血の巡りが改善して体も温まり、リラックスしながら免疫力・回復力を高める事が出来ます。 また、在宅で行う漢方・薬膳学に基づいた食餌管理・推拿的マッサージも指導させていただいております。▲鍼や灸には動物をリラックスさせる効果がある
Q.獣医師の探し方、そして治療費の目安を教えてください。
A.HPだけでの判断は難しいですよね。“○○犬猫病院”では診療対象外動物ですが、逆に電話で近隣の対応病院を教えて頂けるかもしれません。全国のエキゾチック系病院の探し方については、当院HPのFAQのページにも記載がありますので、そちらも参考にしてください。ちなみに当院では毎日うさぎを診察していますので、安心してお越しください。また当院での費用ですが、初診の健診で5000円前後(初診料・診察料込。※処置・投薬代含まず)。以下は別途ですが、レントゲン検査料は5000円前後。内服薬は、一般の西洋薬・漢方薬・サプリメント合わせて、1日200~500円程度。鍼灸・推拿の施術料は4000円前後です。▲かかりつけとなる専門の獣医師を探すことが大切だと語る
動物病院からのメッセージ
徳方基泰院長
動物病院に定期的に通うことで、動物の体を治すだけでなく、飼い主さまが正しい知識や飼育法に接する機会が増えるでしょう。それが病気の早期発見・早期治療・未病対策への近道につながります。だからこそ、飼っている動物を専門に診ている獣医師が見つかり、信頼関係を築けることが理想です。私は毎日うさぎを治療していますが、鍼灸・推拿を施術する場合、一番最後に行います。少しでもリラックスして気持ちよく帰宅してもらうためです。初めは“逃げ腰”だったうさぎも、施術をされるうちに気持ちよさそうに毛繕いを始めることも多々あります。動物と長く健康に暮らすためにも、“かかりつけ”でかつ専門の獣医師が見つかるといいですね。
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