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青野和美 院長の独自取材記事

ロッソ動物病院

(新宿区/曙橋駅)

最終更新日: 2023/01/22

都営新宿線曙橋A3出口から歩いてすぐの「ロッソ動物病院」。色鮮やかな赤をテーマカラーとした明るく可愛らしいデザインの動物病院だ。「地域に根ざした親しまれる動物病院でありたい」と青野和美院長は語る。開業して6年、スタッフ一丸となり年中無休で主に犬・猫の診療に携わってきた。明るくハツラツとしたお人柄の青野院長は、ご自身も3匹の猫(1匹は最近天国へ)飼主であり、院長の話はどれも動物への愛情が溢れている。また開業した経緯を伺うと、「勤めていた企業病院撤退の話が持ち上がり、通っていただいていた患者さんをそのまま見捨てたくなかったから」と話される情熱と信念の獣医師でもある。新宿という都心部での患者さんの傾向、診療へのこだわり、そして院長ご自身についてのお話を伺った。 (取材日2013年7月19日)

入院している動物たちを守りたい。その一心で開業を決意

もともとあった動物病院を引き継がれて開院したと伺いました。

そうですね。オープンしたのはちょうど6年前のことです。以前ここは企業経営のグループ病院のひとつで、私は院長として勤務していたのです。ある日、経営者から病院をクローズするという話が出て、そのまま個人病院として引き継ぎました。実を言うと、それまで私自身は開業にあまり興味なかったのですが、通院・入院しているワンちゃん・ネコちゃんもいる状態での閉院はとても不憫で、飼主さんにも申し訳ないと思い、ならば私がという感じでした。突然開業医になったので、各種届出等事務作業を含め開業前後はとても慌しく、胃腸は強いはずの私がストレスで胃腸を壊してしまった事を覚えています。毎日診療しながら飼主さんにDMを送ったり電話連絡したりでしたが、一日も休まず以前の病院から当院に引継ぎが出来たのはとても良かったと思います。スタッフも以前の病院からそのまま移ってくれましたので、暫くは病院の名前が変わったことさえも気が付かなかった患者さんもいらっしゃいました(笑)。それから年中無休で現在に至ります。

年中無休というのは飼い主さんにとても心強いですが、大変ではないですか?

早急に治療が必要な患者さんもいらっしゃいますし、獣医師としては宿命ですね。当然必要と判断した場合には時間外診療も致します。年中無休というのは飼主さんにとても安心していただけることだと思いますし、地域に根ざした病院でありたいと常々思っていますので、現在私含めて2名の獣医師と3名の看護士、病院のマスコット猫「小鉄」一丸となって頑張っております。最近では診療だけではなく、ペットホテルやトリミングをご利用される患者さんも増えてきました。気軽に訪れることが出来る動物病院だと感じていただければ嬉しいです。ただ、休日は私も含めてスタッフ全員がしっかりと取るようにしています。仕事中はいつもベストな状態で臨めるように、オン・オフの切り替えはしっかりつけるように心掛けています。

どのような病気で来院する患者さんが多いですか?

今の時期(夏季)だと、やはり熱中症には気を付けてあげたいですね。ワンちゃんは人間よりは熱に対して敏感です。アスファルトからの輻射熱はヒトよりかなり低いところを歩くワンちゃんには思った以上に厳しいので、お散歩や外出の時間帯には特に注意が必要です。最近では人間と同様熱中症対策グッズも色々出ています。昼間のアスファルトに触れてみるといいかもですね。熱さにびっくりします。室内でのワンちゃんネコちゃんの場合も温度・湿度管理には気を付けてあげて下さい。都会では特にですが、室内で飼っていて外出する機会の少ないワンちゃんの中には、外に出るのを怖がったり、他のワンちゃんとのコミュニケーションが上手く取れない子もいます。また飼い主さんの都合でお散歩が殆ど出来ていなかったり、食餌の管理が出来ていなかったりで肥満になってしまう子もいます。また、長毛種のワンちゃんネコちゃんのパッド周りの毛の状態もチェックして下さい。パッドを覆う位毛が伸びていたら、トリミングサロンや動物病院でカットしてもらって下さいね。ご自分でカットする場合は必ずバリカンを使って下さい。決してハサミは使ってはいけません。パッドを切っちゃうと血が止まりませんから。パッド周りの毛が伸びていてフローリングで滑って骨折した子や靭帯断裂を起こした子もいます。ちょっとした日常のケアを怠った為に大変な事態に陥ることもあるのです。滑りにくくする為にフローリングにカーペットを敷いてあげるのも、そういう事故からワンちゃんネコちゃんを守る一つの手立てですね。そういう日常のケアという点では肛門腺絞りも必須です。肛門腺絞りを怠った為に肛門腺が化膿して穴が開いてしまった子が年に何頭も来院します。トリミングの際、トリマーさんが絞ってくれているとは思うのですが完全に絞りきれていない場合もありますので、たまには動物病院でチェックされるのもお勧めします。あと、病気というのではありませんが、ワンちゃん・ネコちゃんの誤飲も比較的多いですね。

獣医師として、一飼い主としてペットの健康を啓蒙していく

誤飲はとても危険な状態になりやすいと聞きました。

あるネコちゃんの事なのですが、誤飲で手術をしました。糸や紐が好きなネコちゃんが多いんです。お裁縫時の糸くずや糸巻きに巻かれた糸で遊んでいるうちに、糸を飲み込んでしまうことがあります。飼い主さんはネコちゃんのお尻から糸が出ていると言って来院されました。そういう時はネコちゃんの口の中をよく調べます。ネコちゃんの歯や舌に糸が引っ掛かっていた場合の殆どは、口から肛門まで一本の糸で繋がっています。口や肛門から出ている糸を引っ張ればいいと考えるかもしれませんが、それをやると胃や腸が糸で切れてしまいますので、開腹手術で胃や腸を何ヶ所も切開して、糸を少しずつ切って取り出すのです。たった一本の糸が原因で大手術になってしまうのです。崔吐剤で吐き出したり、内視鏡で取り出せるものを飲み込んだのならまだしも、飲み込んだものによっては手術が必要になったり、命にかかわる事態に陥ったりしますので、ワンちゃん・ネコちゃんの身近にある物は飼い主さんがしっかり管理しなければなりません。最低でも何が無くなったかが分かるようにお部屋の生理整頓は必須ですね。特に飼い主さんに気をつけて頂きたいのは薬の管理です。サプリメントならまだしも、人間が服用する薬の中にはペットにとって危険なものが多々あります。特に一度に多量摂取することにより亡くなった例もあります。自分で引き出しを開けたりしまっていた箱を開けて食べてしまった子もいますので、注意が必要です。ゴミ箱を漁って食べてしまったり、ジュース類のキャップや果物(特に桃や梅干の種)で遊んでいるうちに飲み込んでしまう子もいますので誤飲させないようしっかり管理して下さい。

飼い主さんのチェックが、病気や危険からペットを守るのですね。

誤飲のように、ペットに安心な環境を整えるというのも重要ですが、何より動物はお腹が痛いとか、ケガしちゃったとかを伝えることが出来ませんので、飼い主さんがちょっとした異変でも察してあげるということがとても大切です。食べているゴハンや水の量を毎日チェックするだけでも、病気の予防や早期発見に繋がることがあります。あと、健康診断はできるだけ定期的に受けに来てもらいたいですね。ワンちゃん・ネコちゃんは人間に置き換えると1年に4歳も年をとります。つまり一年に一回検診を受けても、ペットにとっては4年ぶりということになります。7歳を過ぎると年に2回の検診をお勧めしております。ワンちゃんはフィラリア予防薬や狂犬病のワクチン・混合ワクチン接種時に血液検査を受けられる方が多いですが、ネコちゃんの場合、特に病気ではない時は混合ワクチン接種時以外で来院される機会が少ない為、連れて来られた時点で重症というケースも少なくありません。なんでこんなになるまで……と心の中で呟いてしまうこともあります。獣医師としてもそうですが、私も3匹の猫(1匹は腎臓病で四年間の闘病後、天国に)の飼い主として、定期健診の大切さは伝えていきたいですね。

獣医師を目指されたきっかけ、これまでの歩みをお聞かせください。

犬好きの両親のもと、物心ついた頃には我家にはいつも犬がいました。親元離れた大学生の頃も犬を飼っていました。勤めていた病院で里親探ししていた猫を自宅に連れて帰り、初めて猫と暮らし始めたら猫の面白さに開眼。いつの間にか3匹に増えていました(笑)。私の身近な人は私が犬好きだと思っていましたから、みんな驚いてましたね。小学校2年生のある日、我家の飼い犬が私の目の前で交通事故に遭ってしまいました。悲しかったのはもちろん、「なぜ、助けてあげられなかったのだろう」と悔しい思いでいっぱいだったのを覚えています。つらい思いは次第に癒えても、当時の気持ちはずっと私の心の片隅にありました。高校時代そろそろ進路を決めなければいけない時期になり、その思いを思い出して獣医師を目指したというわけです。大学は酪農学園大学獣医学科に進学して6年間学び、獣医師免許を取得後、東京大学農学部附属家畜病院(現:東京大学附属動物医療センター)で研究生として二年間診療や研究に携わり、いくつかの病院をを経て、最初にお話した経緯で開業いたしました。猫好きにもなったきっかけを作ってくれた猫は元々はノラちゃんでした。人間に悪さをされたのでしょう、右前肢に輪ゴムを掛けられ手首あたりから壊死していました。異変に気付き保護した方が勤めていた病院に連れてきたのですが、結局肘関節から断脚となり、私がその手術を担当しました。里親を探していたのですが、三本脚となった猫を飼ってくれるという人がなかなか現れなくて、私が引き取りました。本当にいい子で最近まで一緒に暮らしていましたが、残念ながら腎臓病を患い16歳で天国へ行ってしまいました。最後の2〜3年で徐々に衰えが見え始めた為、私自身がペットロスに陥るのが怖くて、少しでも軽減できるかと猫を増やしてしまいました。その猫が亡くなった時はとても悲しかったけど、残りの2匹に癒されたのも事実です。

病で苦しむペットたちに最良の治療を行えるように

「ロッソ動物病院」の名前の由来を教えてください。

外観や内観を見ていただいてお気付きだと思われますが、当院のテーマカラーは「赤」です。イタリア語で赤はロッソですね。元々、引き継ぐ前の病院も赤をテーマカラーにしていたのからというのもあるのですが、実は私はバイクが趣味で、イタリア製の赤いバイクに乗っているのでロッソという名前を付けました。DUCATIという大型バイクです。今はそのバイクは塗装し直して、赤じゃなくなっちゃったんですけどね(笑)。大学時代に中型バイクの免許を取ったのですが、大学が北海道でしたので、延々と続く道をバイクで風を切って駆けるのは、本当に気持ちよかったです。

休日は愛車でツーリングされることも多いそうですね。

休日はほとんど家にいません(笑)。ツーリングかサーキットです。それが仕事のリフレッシュになっていると思います。ツーリングは日帰りがほとんどですが、伊豆辺りまで行きますよ。風景を見るのも気分転換になるとは思いますが、私の場合は、ライディングとその地の美味しい物を食べることでしょうか(笑)。ただ、完全に仕事から離れられるかといえば、そうでもありません。ついつい今気になっている患者さんのことを考えてしまったりもします。最近はとても便利になって、バイクのヘルメットにインカムを着装し、何かあればBluetoothで病院からの電話が繋がるようになっています。バイクを運転しながら指示したり、ツーリングからの帰りに連絡を受けて直行し、そのまま手術したということもありました。

今後の展望をお聞かせください。

患者さんにとっても、飼い主さんにとっても気軽に通える街の動物病院でありたいです。患者さんの治療をしっかりと行うためには、飼い主さんの協力が欠かせませんので、信頼関係を積極的に築いていきたいと思います。なので、飼い主さんとの会話はとても大切。一日中話しっぱなしのこともしょっちゅう、喋りすぎて口の中がカラカラになることもありますよ。でも、病気で苦しむワンちゃん・ネコちゃん達の最良の治療に繋がれば、それは獣医師にとって一番嬉しいことです。そして、例えばお腹を壊したとか、かゆがっているとか、ありふれた症状でもあらゆる可能性を考えながら精度の高い診察をしていける獣医師でありたいと思います。結構たいしたことないと思われている症状の裏に、大病になるきっかけが潜んでいたりする場合があるのです。より高度な検査や治療が必要な場合は、二次診療病院も積極的に紹介いたします。ワンちゃん、ネコちゃんが病気にならないためのお手伝いもしていきたいです。

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