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負担や痛みが少ない超音波検査で 心臓病やがんの早期発見をめざす

港南グラン動物病院

(横浜市港南区/港南中央駅)

最終更新日: 2023/12/15

一見、何の問題もないように見えていても、実は病気が隠れていることも少なくないのが犬や猫などの動物だ。そのような現実の中で「聴診器を当てるのと同じくらい体への負担が少なく、得られる情報が多いのが超音波検査です」と話すのが、「港南グラン動物病院」の野尻亮輔院長。同院では、診察や健康診断などで積極的に超音波検査を行うことで、外側からは見ることができない体の中にできた腫瘍や心臓をはじめとするさまざまな臓器の病気の早期発見や診断、適切な治療に努めているという。そこで、超音波検査でわかることや、同院での検査の特徴などについて、野尻院長に詳しく教えてもらった。(取材日2023年11月21日)

体内の多くの情報が動物への負担も少なく得られる超音波検査。積極的に行うことで病気の早期発見をめざす

  • Q.超音波検査には、どのようなメリットがありますか?

    A.

    ▲受付では、スタッフが丁寧に対応を行う

    基本的には、聴診器を当てるのと同じくらい体への負担が少なく行え、得られる情報も多いのが超音波検査です。プローブと呼ばれる手のひらサイズの機械を体に当てるだけで、外側から見るだけではわからない胸やおなかなどの中の臓器が動いているところを、リアルタイムで観察できるのが特徴です。画像検査では、ほかにエックス線検査がありますが、放射線が出ることもあって検査のときはお預かりになります。その点、超音波検査はケースバイケースですが、診察で気になるところがあれば、その場で飼い主さんにも一緒に見てもらいながら検査をすることができますので、わんちゃんや猫ちゃんも比較的リラックスして受けてもらうことができます。
  • Q.超音波検査ではどのような病気がわかりますか?

    A.

    ▲超音波検査について専門的に学んできた野尻院長

    特に重要なのは腫瘍性疾患です。体表面にできている腫瘍なら見た目や触った時にわかりますが、体の中の臓器にできた腫瘍は外からはわかりません。体内の腫瘍が外からでもわかるくらい大きくなると治療が難しくなりますので、超音波検査で早期発見をすることは重要です。また、各臓器の細かな状態を把握することが可能ですから、腸管や膀胱、卵巣や子宮などの病気の異常を見つけることが可能です。心臓の超音波検査では、動いている心臓をリアルタイムで観察できるため、弁膜症や肥大型心筋症などの診断が行えます。また、猫はもともと吐きやすいと思っている飼い主さんも少なくありませんが、超音波検査で腸などに病気が見つかることもあります。
  • Q.どのようなときに超音波検査を受けたら良いのでしょうか?

    A.

    ▲他の診察室と分けて、超音波検査用の診療室を用意する

    食欲不振など気になる症状があるときはもちろんですが、中高齢になってきたわんちゃん、猫ちゃんは元気であっても、半年から1年に1回は検査を受けることをお勧めします。人にはがんの血液検査で腫瘍マーカーがありますが、犬や猫にはそれがほとんどなく血液検査で腫瘍を見つけることは難しいのが現実です。若くても腫瘍ができていることは少なくありませんし、大型犬が高齢になるとおなかの中に腫瘍ができやすいことも。聴診で心臓に異常がある場合には超音波検査で精査しますし、血尿が出ている場合には、膀胱炎や膀胱結石を確認するために行います。何かしら体調の変化がある場合には、積極的に超音波検査を受けたほうが良いでしょう。
  • Q.こちらの超音波検査の特徴はありますか?

    A.

    ▲超音波検査によって、負担の少ない検査が実施できる

    私は、これまでも超音波検査に積極的に取り組んできており、以前勤めていた動物病院でも1日に何件も行っていました。さらに、腹部や心臓の超音波検査の研修会やセミナーなどにも参加して、手技を取得してきています。また、これまでに本当にたくさんの症例を見てきたこともあって、超音波検査による所見が将来的にどうなっていくといった予想を含めて、飼い主さんに説明をするようにしています。超音波検査ができるところは少なくないと思いますが、将来的なお話ができるのは当院の特徴の一つだと思います。さらに、超音波検査は手技や装置の性能で結果が違ってきますので、先進の超音波装置を導入して、精度の高い検査をめざしています。
  • Q.健康診断についても教えてください。

    A.

    ▲年1回の健康診断の受診で、病気の早期発見や予防に役立てほしい

    当院では、定期的に健康診断を受けることを積極的にお勧めしています。健康診断は、血液検査と超音波検査、エックス線検査をセットで行うことを勧めたいですが、超音波検査やエックス線検査には時間が必要で、動物をお預かりすることになります。昼間に訪れて、夕方再度迎えに行くとなると少し大変だという飼い主さんも多いと思います。そのため、犬や猫が1年で人でいうと4歳年を取ることを考えると、血液検査を含む健康診断を半年に1回。超音波検査とエックス線検査を含む健康診断を年に1回、受けていただくのが良いと考えています。病気を早期発見することはもちろんですが、今年も健康で過ごせたと確認できることもメリットだと思います。

動物病院からのメッセージ

野尻亮輔院長

超音波検査は全身麻酔などが必要なく、比較的短時間で体の中の観察ができる非常に優れた検査です。動物は健康に見えていても、実は病気が隠れていることや、予期せぬことが起きることもあります。動物病院は、病気で体調が悪い時だけに連れていくところではなく、健康な時から通ってもらって、病気の早期発見や早期治療につなげることが大切です。当院ではトリミングも行っていますので、お手入れだけでも来ていただいて、その際にちょっとした気になることでも相談していただければ、飼い主さんも気づいていない病気が見つかるかもしれません。健康診断も積極的に受けていただきたいですし、それ以外でも気軽に相談していただきたいと思います。

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