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竹内 猛 院長の独自取材記事

柏メルビー動物病院

(柏市/柏駅)

最終更新日: 2024/01/18

柏駅西口から徒歩6分、国道6号沿いに構える「柏メルビー動物病院」を訪ねた。犬や猫にとどまらず、うさぎやフェレット、チンチラ、ハリネズミ、爬虫類、両生類、鳥類など、エキゾチックアニマルと称される幅広い種類の動物の診療を手がけており、2022年4月の開院以来、市内外から訪れる不調を抱えた動物たちを受け入れている。院長の竹内猛先生は、勤務医時代から腫瘍科や軟部外科の専門診療を担当し、その専門性の高さを頼ってセカンドオピニオンの依頼も多いそうだ。「ご家族の一員である動物のことを一番よく知り、一番よく考えている飼い主さんたちのご希望を大切にし、ともに考え、責任を果たせる獣医師でありたい」と語る竹内院長に、開業の経緯や診療方針、獣医師としてのこれまでの歩みなど、インタビューでじっくり話を聞いた。(取材日2023年9月19日)

犬・猫以外のエキゾチックアニマルも幅広く診療

こちらは2022年4月の開業だそうですね。

私は勤務医として腫瘍科や軟部外科を中心に専門的な治療を手がけてきましたから、開業という選択肢は正直あまり考えていませんでした。しかし、腫瘍は1回診て終わりという疾患ではなく、継続的な治療が必要なケースや、場合によっては緩和ケアに移行するケースも多くあります。そういった動物たちに最後まで寄り添っていける獣医師でありたいという思いに至り、開業を決意しました。院名の「メルビー」というのは、私が以前飼っていた愛猫・めると、トリマーとして当院に勤務している妻が以前飼っていた愛犬・ルビーの名前を組み合わせた造語です。どちらも病気で亡くなって今はこの世にいませんが、めるやルビーを診るのと同じ心持ちで、親身に多くの動物たちの健康を支えたいという思いを込めました。

こちらの動物病院の特徴を教えてください。

ご家族としてご家庭に迎え入れる動物たちの種類は近年かなり多様化しています。ですから当院では、一般的な種類の犬や猫はもちろん、うさぎ、フェレット、チンチラ、ハリネズミ、爬虫類、両生類など、幅広い動物の診療を行っています。「専門外なので、うちでは診られません」とお断りするのは簡単なことですが、調子が悪くてつらそうな動物と、大切な家族の身を案じる飼い主さんがいるなら、獣医師としてできる限りのことをして差し上げたいという思いが強くあります。どんな動物であっても、近しい種類の診療を応用して対応することは可能ですからね。また、当院ではご家族の許可を取った上で、治療した動物の症例紹介をホームページに掲載していますので、病名を検索して当院の症例紹介にたどり着いたご家族が、セカンドオピニオンを求めて来院するケースも多くあります。

日々の診療で先生が心がけていることは?

同じような病状の動物であっても、診断までのアプローチ、その治療にはたくさんの選択肢があると思います。ただし、動物たちの性格や病歴などそれぞれの背景によっては、医学的に正しいとされている検査や治療が、必ずしも最善の選択肢とは言い切れないケースもありますよね。ですから私は、日頃からその動物の一番そばで接し、一番大事に考えているご家族のご希望を最優先に考え、その子にとって最善だと思う選択肢を選んでいただけるよう、ご家族と一緒に悩み、考えていきたいと思っています。CTやエックス線の画像などをお見せしながら、病状を視覚的にわかりやすくお伝えするとともに、治療のメリット、デメリットに関してもしっかりと説明した上で、ご家族が病状に対する理解を深め、納得して治療選択をするプロセスを大事にしています。

先輩獣医師に学んだ「患者ファースト」の姿勢を大切に

ところで、先生が獣医師の道を志したきっかけは?

最初の出会いは覚えていませんが、小さい頃から動物が大好きだったんです。両親はむしろ動物が苦手なほうだったので、自宅でペットを飼ったことはないのですが、よく動物園や水族館に連れて行ってくれました。そのうちに漠然と、動物に携わるような仕事に就きたいと考えるようになり、専門家として最後まで動物たちと向き合い、命に対して責任を果たすことができる獣医師に憧れるようになりました。小学校の卒業文集にも「将来は獣医になりたい」と書いていて、それがそのまま私の目標になりました。

大学ではかなりハードなスケジュールをこなされていたそうですね。

麻布大学の獣医学科に進学し、獣医として本格的に学ぶ日々が始まりました。大学3年生になり研究室を選ぶにあたり、せっかくならより多くのことを学びたいと考え、当時学生の間で最も大変だといわれていた外科の研究室を選びました。入りたては当然立場が一番下ですから、研究室で飼育している多数の実験犬の世話、治療中の犬に対する投薬、附属病院で行われる診療や手術の手伝いなど、大学の授業時間以外にこなさなくてはいけない役割をたくさん与えられていました。その役割をこなすことで動物の世話に関しての基礎的な知識や診療や検査、治療に関して多くのことを学ぶことができました。学年が進むにつれて、時間が確保できるようになっていき自分の興味のある分野について勉強する時間を増やしていけましたが、当時のストイックな生活が、獣医師の道に進む第一歩となる原体験でした。

勤務医時代のご経験で、今に生かされていることは?

勤務医時代に出会った院長先生の存在は、現在の私の診療スタイルにも大いに影響を与えています。その先生は地方の病院にいらっしゃったのですが、それまでに私がお会いしてきたどの動物病院の先生よりも、その先生は「患者さんファースト、動物ファースト」に診療をされていました。24時間365日といっても差し支えがないほど、何時であっても依頼があれば急患対応をこなし、必要があれば外来診療後の夜遅い時間から手術を手がける姿を見て、少しでもその先生に近づけるような診療をしたいと思うようになりました。診療のクオリティーを保つためには、ある一定のところで線を引く必要があるということもわかっています。しかし、苦しい思いをしながら行き場を失っている動物たちを何とか助けてあげたいという思いで、診療を実施しておられました。この先生には技術的なことばかりでなく、こうした獣医師としての姿勢を身をもって教えていただきましたね。

飼い主の本音に寄り添い、時間外の急患対応も

時間外診療にも対応されているそうですね。

可能な限り、依頼があれば夜中でも病院を開けて診療することもあります。病院が閉まっている時間だとわかっていて電話をかけてこられるということは、そのご家族にとってかなり心配な状態に陥っているわけですからね。仮に電話で現在の様子を聞いて、明日の受診でも問題なさそうだと思えたとしても、ご家族の本音としては、できることなら今すぐ診てもらいたいと思っているし、私も実際に診ない限り「大丈夫」という言葉を言って差し上げることができない場合もあります。夜間診療に特化した動物病院などもありますから、そちらをご紹介するという選択肢もあるのですが、ご依頼があれば可能な限り対応したいというのが、今の私のスタンスです。

休診日などはどう過ごされていますか?

当院は週6日診療日を設けていて、1日休診日としているのですが、休診日には外部の病院で出張診療や手術を手がけていることが多いので、今のところ獣医療から離れる時間はほとんどありません。遠方に出張診療に出かけることもあるので、そんな折には移動中に自然豊かな風景を眺めたり、現地のおいしいものを食べたりといった密かな楽しみもありますよ。

最後になりますが、今後の展望と読者に向けて一言メッセージをお願いします。

動物に対する医療も日進月歩ですから、これからもしっかり学び続けて知識や技術をアップデートし、動物たちにとってより良い選択肢を常に提示できる獣医師でありたいと思っています。今はまだ、小規模な動物病院ではありますが、スタッフの増員、新たな機材の導入などを経て、より一層頼りにされる動物病院になれるよう発展させていきたいという思いがあります。大事なご家族である動物たちのために、ご家族がどんな医療を望んでおられるのか、忌憚のないお気持ちを遠慮なく聞かせていただき、ベストな方向性をご一緒に考えていきましょう。

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