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高村 一樹 院長の独自取材記事

ドギーズアイランド 渋谷松濤動物病院

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日: 2024/08/05

ホールや美術館といった文化施設も点在する渋谷区松濤エリアにある「ドギーズアイランド 渋谷松濤動物病院」。同院が入る7階建ての複合型施設内には、グルーミングサロン、ペットホテル、介護、フィットネス、トレーニングなどを実施する併設施設があり、動物病院と連携したサービスを受けることが可能だ。院内は、動物の安心・安全面と飼い主の居心地の良さに配慮した、清潔かつスタイリッシュな空間が広がっている。先進設備を導入し、動物と飼い主の健康で幸せな暮らしを支えているという。「これまでの経験を、皆さんと動物たちをより近くで見守ることができるプライマリケアの現場で還元していきたい」と話すのは、2024年春に院長に就任した高村一樹先生。同院の特徴やめざす獣医療を聞いた。(取材日2024年6月24日)

二次診療の経験を生かし、循環器疾患の内科診療に注力

新院長ご就任おめでとうございます。これまでのご経歴を簡単に伺えますか。

日本大学生物資源科学部獣医学科を卒業後は、一次診療に従事。その後二次診療機関に拠点を移して、主に循環器内科と外科の診療を担当しました。循環器分野で博士号を取得し、都内の動物病院で分院長を経験した後に、今春から「ドギーズアイランド 渋谷松濤動物病院」で院長を務めることとなりました。これまで、さまざまな現場で積み重ねてきた経験を、皆さんと動物たちの幸せな暮らしを一番近くで見守ることができる、プライマリケアの現場で還元していきたいと考えています。

循環器分野での専門性をどのように生かしたいとお考えですか。

10歳を超える小型犬の半数以上が罹患しているとされる心臓弁膜症や、猫に多い心筋症などの循環器疾患の診療に力を入れていければと考えています。これらの循環器疾患では外科手術という選択肢もありますが、高額となりすべての方にお勧めするのが難しい面もあります。反面、適切な検査により病態をしっかり把握することができれば、内服薬でコントロールを図ることも可能です。必要に応じて高度医療へつなげることも行いながら、当院では内科治療をメインに、術後のフォローアップなどにも対応していきたいと考えています。咳き込みがある、散歩で疲れやすい、突然倒れるといった循環器疾患に顕著な気がかりがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

複合施設内にある動物病院というのは特徴的ですね。

施設内にグルーミングサロンとペットホテル、一時預かりから、1泊、長期プランまでを行う介護、フィットネス、トレーニングなどを実施する併設施設があり、当院と連携したサービスを受けていただけるような体制を取っています。病気を予防するワクチン接種から介護までと、まさに「ゆりかごから墓場まで」一貫して対応できるのが強みです。各フロアに高い専門性を持つスタッフが集結しており、連携を取りながら動物とご家族がより良い日常を送るためのサポートに尽力しているのです。それぞれの視点から動物とご家族を見守ることで、さまざまな相乗効果が期待できると考えています。

多角的に医療の視点から動物の生涯を見守る

多様な施設が集まることによるメリットとは?

アドバイスにとどまることなく実践へとつなげやすくなります。例えば、無駄吠えや噛みつきがある若いワンちゃんに対して、動物病院ではトレーニングをお勧めすることはできても実践までは困難です。また、老齢になると寝たきりにならないように、適切な運動を日常に取り入れることが重要ですが、動物病院でできることは「できるだけ運動を」という漠然としたアドバイスにとどまってしまいがちです。それぞれの施設と連携することで、幼少期から壮年期、老年期と、ライフステージに沿ったさまざまなニーズに、適切なタイミングで必要なサービスにつなげたいと考えています。また、常に獣医師が近くにいることで、サービスを受ける側も安心できるのではないでしょうか。

動物の介護施設というのは珍しいように感じます。

動物の寿命が延びていることに伴い、残念ながら寝たきりとなるケースや、ご家族も高齢となり動物の介護が難しいケースが少なくないのが現状です。しかし、一般的なペットホテルでは高齢犬の預かりは断られることがほとんど。そんな問題を受けて、当院に併設する介護施設では、月単位・週単位の預かりから1日単発のデイケアまで、高齢犬や持病のある動物をお預かりしています。24時間スタッフが常駐し、獣医師も見守る体制なので、安心して預けていただけるでしょう。また、フィットネス施設との連携により、より良い状態での自宅復帰をめざしたり、長期滞在中には定期的なグルーミングでお尻回りなども含めて清潔を保ったりという対応も実施しています。

フィットネスはどのような目的で行うのですか。

体重を落とすことと、筋力をつけることが主な目的です。例えば、小型犬に多い膝の問題は、トレーニングにより症状の進行の抑制をめざせる場合もあります。当院に併設のフィットネス施設では、水中トレッドミルやバランスボールなど、先進のフィットネス機器もそろっており、適切な運動ができる環境を整えています。この辺りは都会なので、動物が思いきり走り回れる場所が少ないのに加え、近年の気候変動による極端な暑さ・寒さで外遊びを控えざるを得ず、運動不足に陥る動物も多いようです。また、ご家族がご高齢のため、十分に運動の機会を持てないというケースもあります。アドバイザーとともに楽しみながら日常の運動不足を効率良く解消していただければと思っています。

トレーニングはどのように動物の健康に寄与しているのでしょうか。

噛む・吠えるといった、いわゆる問題行動の裏には動物たちのストレスがあるといわれています。ストレスがある状態をそのまま見過ごすことは、健康にも良くないでしょう。ですから当院に併設しているトレーニング施設では、主に若年個体を対象に「社会化」をキーワードに問題行動にアプローチしています。人や他の犬との間に信頼関係を築けるように、そして上手に社会で暮らしていけるようにトレーニングしているのです。この社会化がうまくいけば、動物もご家族もストレスが少なく快適な暮らしにつなげられると考えています。

獣医療のアップデートを続け、家族とゴールをめざす

診療の際に心がけていることを教えてください。

常に獣医師として自分自身をアップデートし続けることに加え、ご家族の目線に立つことを大切にしています。どんなに良い治療でも、動物やご家族に負担になるようであればベストな選択肢とはいえません。コミュニケーションを重ねる中で、ご家族と一緒にゴールを設定し、選択肢を幅広く提示してお選びいただきたいと考えています。そのためには、獣医師としての引き出しを広げるアップデートが不可欠。感銘を受けた医療コミックに「医師である以上、知識を維持できていると感じることは落ちていることを意味する」といったセリフがあり、そのとおりだと感じます。セミナーなどで学ぶとともに、二次医療の経験でエビデンスの重要性を実感したことから、毎月必ず論文を読んで、新しい情報を取り入れることを心がけています。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることはありますか。

まだ小さい息子と過ごす時間が大半です。実は少し前にペットロスを経験しました。ようやく家族で乗り越え、新たに動物を迎えようかと話すようになったところです。子どもたち主体で世話ができるよう、まずはハムスターなどの小動物はどうかななどと話し合っています。自分自身、常に動物がそばにいる環境で育ち、友人宅が動物病院だったことから獣医師を志すようになりました。息子たちにも獣医師をめざしてほしいというわけではありませんが、自分自身と同様に、動物がそばにいる生活の素晴らしさを味わってほしいとは考えます。

読者にメッセージをお願いします。

新たに動物病院を訪ねることは、ハードルが高い部分もあるかもしれません。しかし、動物たちの健康で幸せな暮らしをサポートする拠点が動物病院です。特に、当院は併設施設と連携した多様なサービスも提供可能で、動物たちの生涯を一貫して見守れる体制です。病気になってからに限らず、元気な時から長くお付き合いしていければと思います。どんなことができるのか、どの程度の費用がかかるのかなど、ご相談の際にはご家族のみで来ていただいても構いません。まずは気軽にお声がけください。

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