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鴻 尚義 院長の独自取材記事

南中野ペットクリニック

(中野区/中野富士見町駅)

最終更新日: 2023/01/22

丸ノ内線の中野富士見町駅から徒歩7分。ターミナル駅・新宿の近くにありながら、ほのぼのとした雰囲気を感じる街並みの一角に、「南中野ペットクリニック」がある。2013年3月に移転オープンしたばかりの院内は、とても明るく清潔感がある。“ペットのホームドクター”という表現がぴったりの、アットホームなクリニックだ。院長の鴻尚義先生は、生まれてからずっとこの地域で暮らし続けてきたという。先生が幼い頃は素朴な一軒家ばかりだった中野界隈も、いまでは住宅街が軒を連ね、若いファミリーに人気の街へと変化しつつある。「生まれ育ったこの地で、地域の動物たちの健康を生涯診続けていきたい」と語る、鴻院長にペットを飼う上で大切なポイントや動物医療にかける熱い思いをたっぷりと語っていただいた。 (取材日2013年7月25日)

地域の飼い主やペットたちに必要とされる動物病院でありたい

アットホームで温かい雰囲気のクリニックですね。

ありがとうございます。2013年3月に場所を移転しクリニック名を変え、新築する際に明るく親しみやすい雰囲気にしたいと思っていました。本当にごく普通の平凡な町の動物病院です。ただ、地域のペットたちのために、飼い主や動物たちから必要とされる動物病院でありたいという想いを心がけて診療しています。

新築と伺いましたが、このクリニックはご自宅としてお建てになったのですね。

ええ、そうです。以前から自宅兼クリニックを建てたいと思っていて、近所にいい場所が見つかってやっと実現しました。1階が診療室、2階が住まいになっています。生活と仕事が共有するスタイルとなったので、診療自体何かと便利になりました。特に夜間での入院動物の管理はだいぶ行いやすくなりました。このように可能な限りペットに寄り添う生活ができるので、飼い主さんにも安心して頂いているのではないかと思います。また、ペットが自分の力で歩けないなど、やむを得ない場合には、診療時間外に往診も行っています。

先生が獣医師をめざされたきっかけは?

子どもの頃から魚釣りや昆虫が好きなどこにでもいるような普通の少年でしたね。高校3年生の頃に家でマルチーズを飼ってからは、動物に対する興味が強くなりました。そして進路決定の際に、当時の自分としては動物という存在、そして動物病院という職種そのものに対して漠然とした興味が湧き、おもしろさを感じました。そこで常に動物と接することが出来る獣医師を目指そうと獣医学部を選んだのがきっかけです。案外、単純な理由です。おかげで苦労しましたけど(笑)。ただ、この仕事をしている理由として、動物が好きでというより、情とかもっと基本的なことが原動力になっていると自分では考えています。

理解してもらえるような説明をし、また我々も患者さんを理解する

先生が診療で心がけていらっしゃることは何でしょうか?

患者さんに対しては、飼い主さんが納得出来る説明を心がけています。なぜそれをするのか、それらを行うと結果はどうなるのかをきちんと説明しています。また、専門性が高く、高度な治療が必要だったり、設備が充実した環境で少しでもリスクの低い治療が受けられると判断した場合、大学病院や専門病院への紹介もします。基本的には、患者さんの立場や状況、気持ちを汲んだ治療計画を必ず立てています。また、治療をするにあたって辛い気持ちや不安を抱くのはペットだけでなく患者さんも同じです。厳しい予後やリスクの高い治療を伝えなければならない時は正直辛いです。また、生涯にわたる週数回の通院や、飼い主さんが長期にわたって投薬をすることは、必要だと分かっていてもやはりとても大変なことだと思います。我々は治療法や方針を伝えるのは簡単ですが、そういった飼い主さんの気持ちも理解して接し、時には励ましながら、飼い主さんの気持ちと寄り添っていくことが大切なのだと思います。最近では、ペットの高齢化に伴い、ターミナルケアをしなくてはならない患者さんも増え、そういったことの必要性を強く感じます。よく、診察前に電話で「こんな症状なのですが、大丈夫でしょうか?」とご相談されることがありますが、当院はある程度まで電話でもお答えするようにしています。スタッフが電話に出た場合でも、私の手が空いていれば替わります。詳しいことは診察しなければわかりませんが、伝えられることは、少しでも私の言葉で伝えたいですし、少しでもお話しできると、飼い主の方も安心されるようですからね。

どんな症状で来院するペットが多いですか?

基本的には皮膚病が多いですが、ペットも高齢化の影響で、心臓疾患や腫瘍・腎不全などの病気が増えていますね。最近では、生活環境や飼い主さんのライフスタイル、食事などの影響で、肥満傾向のペットがとても多いです。肥満は、関節や糖尿病、熱中症などあらゆる病気のリスク要因をはらんでいますので、非常に危険です。肥満そのものを病気としてみてもいいと考えています。また、誤飲や事故による骨折など本来ならずに済むような怪我や疾患については十分気をつけていただくよう、お伝えしますね。特に初めて動物を飼う方には必ずお話しします。

情報にまどわされず、しっかりとしたペットの健康管理を

食事の内容は、ペットの健康にかなり影響するのでしょうか?

そうですね。フードに関しては、ペットに大きな影響があると思います。特に、ペットの嗜好性は小さい頃に食べたもので決まってしまう傾向にありますので、最初の段階で栄養バランスに気を遣ったフードを選んで頂きたいと思いますね。私がいままでペットを診ていて、やはりフードに気を付けているご家庭のペットは全体的に健康ですね。当院でもおすすめしているフードはありますが、慎重にフード選びをして頂いて栄養バランスの整った優良なフードをぜひ食べさせてあげて欲しいと思います。コストの問題やフードに対して、人それぞれ考え方があるとは思いますが、食事が大きく関わる疾患も多くありますので、適切なフード選びをすることだけで、そういった疾患を回避、もしくは治療の頻度を減らすことが出来れば、それに越したことはないと思います。

先生の今後の展望をお聞かせいただけますか?

いまよりもっと効率的で、かつじっくりと時間をかけた内容の濃い診療が出来るよう、ジェネラリストとして診療の質を上げていきたいです。規模はそのままに、むしろこの形を大切にしながら、飼い主さんとのコミュニケーションをしっかり取っていきたいと思っていますし、このスタイルが私の性に合っている気がします。それぞれのペットと患者さんが置かれている状況なども察してあげて、飼い主の方の負担を理解し考慮した診療をやっていきたいと思います。先程も申し上げましたが、多忙な飼い主さんに「週2日点滴に来てください」と言っても、じゃあ本当にそれができるのか、できないならどうしたら良いかといったことを、ご一緒に考えていけたらと思います。どんな形にしろ、患者さんに必要とされる病院でありたいですし、何か困ったことや不安なことがあったらいつでも気軽に本音で相談してほしいです。なるべくなんでも話せる病院でありたいと思っていますし、それに全力で応える「道しるべ」のような病院でありたいと思っています。

ありがとうございました。最後にドクターズファイル読者に向けて、メッセージをお願いします。

ペットのことは毎日面倒をみている飼い主さんがいちばんわかってらっしゃるので、後悔の無い幸せなペット生活を送っていただけるように、きちんと排泄をしているか、食事を残していないか、普段と何か違う行動をとっていないかなど、こまめにペットの様子をみていただいて少しでも違うことがあれば、いつでも当院にご相談してください。

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