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林 健一 院長の独自取材記事

きたぞの動物病院

(練馬区/大泉学園駅)

最終更新日: 2023/01/22

西武池袋線・大泉学園前駅から、練馬区立図書館方面へ10分ほど歩いた場所にある「きたぞの動物病院」。幼い頃から動物好きだったという林健一院長は、散歩中に病院の前を通りかかった犬が、そのまま顔を出しに来るほど動物たちにも愛されている。飼い主の話をしっかり聞き、頭の先から尻尾の先まで丁寧に診察するルーティンワークで、飼い主も気づけかなった症状を見つけだす丁寧な診療スタイルは、高い信頼を得ている。公益社団法人東京都獣医師会練馬支部では副会長を務めており、自身の患者だけではなく、この地域でいかに人とペットが幸せに暮らしていけるかを常に考え、地域貢献のために目に見えないところでも活動している。気さくで思いやりあふれる林院長に、幼い頃や大学時代の話、地域貢献への取り組みや今後の展望について、たっぷりとお話を伺った。 (取材日2015年6月18日)

幼い頃から動物好きで、獣医師をめざして一直線

まずは獣医師を志したきっかけを教えてください。

幼い頃、毎週放送されていた野生動物のドキュメンタリー番組を観て動物が好きになり、小学生の頃から動物園の飼育係になりたいと思っておりました。その後、中学生くらいからは当たり前のように獣医師を志していましたね。他になりたいものは特になくて、獣医師になるために逆算して人生を選択していきました。高校生になった頃、学校で就職の適性検査を受けたんです。その返ってきた答案用紙に書かれていたコメントが「もっとボランティア精神を持ちなさい」という診断結果で、その時はハッとしましたね。ただ動物が好きだけではダメで、思いやりを持たなくてはならないと。実際に開業してみて、周りにいる開業医の先生たちを見ていても、やっぱり人が好きで、人に対しても思いやりを持っています。今こうして毎日、動物たちや飼い主さんと接するなかで、人も動物も関係なく思いやりを大事にすること、そして、信頼されることが何より大切だと日々実感しております。

大学時代はどんなことを学ばれましたか?

北海道にある酪農学園大学の外科学教室で、大動物から小動物を対象に勉強しました。主に大学付属病院で、先生に付いて診療や手術を学びました。わんちゃん、ねこちゃんというペット動物はもちろんのこと、牛や馬などの大動物も多く、時には農場へ行って診察したりすることも。外科学教室は馬も所有しておりましたので、馬の世話も日課でしたよ。専攻は外科全般でしたが、論文の課題は「関節鏡」というもので古くから馬に使用されていたのを犬に応用できないか?というものでした。人に例えるなら、内視鏡のことで診断と治療を同時にできる画期的な医療器具でしたね。当時はまだ関節鏡の犬用をメーカーさんと一緒に開発している段階だったので、研究する甲斐もありました。今は主にペット動物を診ているので、関節鏡の出番はありませんが、とても良い経験を積めたと思っています。

こちらで診療できる動物、連れてくる際の注意点を教えてください。

主に、わんちゃんとねこちゃん、うさぎ、ハムスター、小鳥、フェレット、たまにカメを連れた飼い主さんもいらっしゃいます。爬虫類や猿は診られないので、専門の病院を紹介しております。わんちゃんとねこちゃんは同じペット動物ですが全く違う動物で、アプローチの仕方も変えなくてはなりません。わんちゃんは飼い主さんの様子をよく気にするので、飼い主さんがオロオロしていると、変化を感じ取ったわんちゃんは心配して落ち着かなくなります。ねこちゃんは最初の5分くらいは様子を伺って大人しくしている子が多いので、その5分でやりにくい爪切りなどをするのがベストですね。爪切りの依頼がある場合は、最初に言っていただけると助かります。

初診で欠かさないルーティンワーク。地域の動物問題にも尽力

初診の流れをお聞かせいただけますか?

まずは飼い主さんのお話をしっかり聞くことから始めます。実際にここに至るまで、どういう症状だったのか? いつから何が起きて、どうなっていっているのか? をヒアリングして病気の的を絞ります。「なんか変」と思って連れてこられたので、飼い主さんも心配で不安で緊張されると思いますが、ご自身が実際に目で見て、分かっている事実をお話いただければ大丈夫です。その後、飼い主さんの主訴を聞きながらも、頭の先、目、口、耳、首、リンパ節、体、尻尾の先、足の先、聴診、胸部、肺、腹部、触診と順序だてて診るルーティンワークを欠かさず、その後に主訴の部分を診るようにしております。主訴部分が後になるので、心配される飼い主さんもいらっしゃると思いますが、患部に出た症状の原因は、別な部分から来ていることも多いです。なので、見落としがないように、全体を診て原因を突き止めて、治療をするように心がけております。

先生は東洋医学の診療も取り入れてらっしゃると伺いましたが。

そうですね、手術のあとのリハビリに、鍼灸治療を取り入れております。学生時代、競走馬の足に取り入れている鍼灸治療に興味がわいて勉強しました。私の師匠は人の鍼灸治療の資格を取って、動物病院の一角で治療をおこなっておりますよ。僕は動物たちのリハビリとして取り入れているくらいですね。ただ動物の場合、僕や飼い主さんが評価することが多いので、本当に効果が出ているのか判断するのが難しいこともあります。幸い動物は嘘をつかないので、良くなればシャキッとしますし、良くなっていない場合は変わりません。例えば、ねこちゃんはやってあげると楽になるので、初めは警戒していても「ここに来たら気持ちいい」と分かって、リラックスしながら、のんびり診察台で針治療を受けることも多いですよ。

この地域の人と動物の生活についてどう思いますか?

ここ練馬区は地域の動物たちに対して、積極的に動いている地域だと思います。僕は現在、公益社団法人東京都獣医師会練馬区支部の副会長を務めておりますが、僕がこの仕事をする中で、どれだけ地域に貢献できるかを常日頃考えています。個でやれることと職業団体としてやれることを見極めながら活動するのが大事ですね。練馬区では東日本大震災以来、区役所で検討を重ねて、災害時に犬猫も一緒に避難できるようになりました。しかしながら、まだこの情報を知らない方々が多いのも事実で、動物を飼っている人、飼っていない人の間でも共通認識としてご理解いただけるように周知していくのが、僕たちの役割ではないかと。こういった仕組みを作るためには、専門家として動物側に立って意見を伝えて、人と動物が幸せに暮らせる地域にしていきたいと思っております。あとは地域の若い獣医師の方々にも、積極的にこういった組織の活動に参加していただけるとうれしいですね。

人の役に立つ、気軽に通える動物病院をめざして

休日の過ごし方や趣味について教えてください。

正直、趣味はあまりありませんが、妻と一緒に美味しいものを食べに行くことですかね。よく一緒に出かけます。子どもたちがだいぶ成長したので、なかなか彼らのスケジュールが調整つかず、家族全員でとならないのが現状です。ただ、年々成長していく我が子の姿を見ているのは、やっぱりうれしいですし、感慨深いものがありますね。

今後の展望についてお聞かせいただけますか。

どんどん最先端の医療を取り入れていくスタイルというより、なるべく地元の方々の頼れる存在になるために、一匹一匹の動物と飼い主さんをしっかり診ていきたいと思っております。これ以上病院を大きくするとか、増やすことには、正直あまり興味がなくて、やっぱり人の役に立ちたいという思いが強いです。ワクチンを打って、「ありがとうございます」とお礼を言われただけでも、とってもうれしいし、頑張ろうって思えますしね(笑)。そして医院の方針としては、初心を忘れずにルーティンワークを欠かさず、動物としっかり向き合うことですね。あと、以前は地方の動物病院に勤めていたので、すべて開業医が診ておりましたが、ここ都心部では二次診療機関も充実しています。周りの医療機関との連携も取って、さらに詳しい検査が必要な場合は、大学病院などの二次診療機関へスピーディに紹介できるよう、より連携を深めていきたいですね。

最後にドクターズ・ファイルの読者へメッセージをお願いします。

普段の様子を見させていただくためにも、散歩途中に寄った、近くを通りかかったからなど、診察がなくても気軽にいらっしゃってください。中にはここを散歩で通りかかって、わんちゃん自身が「病院に入る」と主張して、自ら入ってくる場合もありますよ。昔から動物に好かれるタイプで、この仕事を好きでやっているのが伝わっている部分もあるかもしれませんが(笑)。おいしいクッキーもおやつに用意しているので、ぜひ気軽に立ち寄ってくださいね。

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