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宮村 卓馬 院長の独自取材記事

みやむら動物病院 本院

(江戸川区/瑞江駅)

最終更新日: 2023/01/22

木の温もり溢れる、洗練されたデザインが印象的な「みやむら動物病院」。院長である宮村卓馬先生は生まれた頃から多くの動物と共に育った、町の獣医師だ。そんな生い立ちもあり、医院では犬猫はもちろん、その他エキゾチックアニマルも対象とし、窓口を広く設けている。「良い意味で病院らしくないクリニックにしたかった」と話す宮村先生の優しい笑顔からは、動物が心から好きであることが伺える。優しさだけでなく、技術や設備面に関しても意欲的に考え行動し、ペットと家族の気持ちまでを考えた診療を日々続けている。獣医師として大切にしていること、診療への心構えなど、さまざまな話を伺った。(取材日2016年1月22日)

みんなが過ごしやすい、木の温もり溢れる動物病院

厚手の木材をふんだんに使用した院内の雰囲気が印象的です。

当院のコンセプトは「温かい雰囲気の、医院らしくない医院」。まずは建物でそれを表現しています。たまたま知り合った建築士さんの人柄に惹かれ、当院の建設をお願いしたのですが、その方が実は有名な建築の先生でした。そんな巡り合わせのおかげで、ご覧の通り、当院のコンセプトを形にしつつ、機能的な面でも優れた現在の姿になりました。私は自然が好きなので、ドアノブは黄緑色で木の葉を演出するなど医院全体に樹木をイメージした、ナチュラルカラーでまとめました。とは言いましても、私はあくまでもイメージをお伝えしただけ。ここまで見事なものを作り上げていただいた建築士さんの腕に感謝しています。

待合室に陽光が差し込む光景は、温かみがあり美しいです。

当院はペットやご家族の皆様が快適だと感じられる環境になっています。下町の土地柄も手伝ってか、患者さん同士、皆さん仲が良いんですよ。待合室で世間話が盛り上がることも当院では珍しくありません。また、当院では看板犬としてゴールデンレトリバーを2頭飼っています。彼らは気まぐれに待合室に下りてきて、ボールで遊んだり、適当にゴロゴロしているので、見かけたら優しくしてあげてください(笑)。彼らのおかげもあって、医院の中は初めて来院される方でもリラックスした時間を過ごすことができます。良い意味で「医院らしくない医院」となっていますので、どなたでも安心して足を運んでいただけるかと思います。

大杉にも分院があるそうですね。

もともとは大杉で開業しそこで診療を行っていたのですが、近年は患者さんが増え、手狭になってきたのです。大杉の分院は時には外で患者さんが並んで待っていることもあり、申し訳なく思っていました。それが、この地で本院を作ることになったきっかけです。現在は本院、分院と合わせて7名の獣医師がいます。例えば、合計6人が出勤する日は5人が本院であるここで、ひとりは分院で診察をする。このように人員を振り分けることで、以前よりも多くの患者さんが診療を受けやすくなりました。本院は24時間ではありませんが、年末年始も診療を受け付けています。待ち時間や機能面を見ても、以前と比べて大きく改善されました。

動物と育ち、恩師と出会い、獣医師へと成長を遂げる

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

私の父が無類の動物好きで、私が生まれた時から犬を飼っていました。他にも猫・リス・うさぎ・うずら・熱帯魚や亀、そしてザリガニなど、ペットとして飼える動物は種類問わず可愛がって育ちました。今思えば、動物が家族として側にいるのが自然なことでしたね。そんな環境にいたため、ペットを動物病院へ連れて行く機会も日常的にありました。当時、いつもお世話になっていたある獣医師の先生にとても可愛がってもらいまして、お喋りを好むタイプには見えない先生だったのですが、私が子どもということもあり、「この薬飲ませたら大丈夫だからね」と声をかけてくれたり、こっそりお菓子をくれたりしたんです。あまり喋らないけれど、動物や子どもに対してはすごく優しい。その先生の姿に憧れて、この道を選びました。

学生時代から勤務医時代についてはどのように過ごしたのでしょうか。

大学時代は、チンパンジーやオラウータンがどう子育てを行うのか、人間と比べた研究などを行う比較発達心理学教室に籍をおき、そこを拠点とした勉強に励みました。ただ、学費を稼ぐため、当時は勉強と同じくらいアルバイトに時間を割いていました。そんな中でも良い縁に恵まれ、卒業前に現在の妻と結婚するという大きな出来事もあり、良い意味で毎日が忙しかったですね。卒業後は、もともと興味のあった外科の技術を伸ばすため、忙しい動物病院で働き、経験を積むことを再優先として動きました。今まで3件の動物病院で勤務医としてお世話になりましたが、それぞれの医院で先生に良くしていただき、技術だけでなく精神面でも成長させていただきました。

勤務医時代に学んだこととは、具体的にはどのようなことでしょうか。

外科に関する知識や技術ですね。外科を教えてもらえて、かつ人気のある医院を探し出し、そこで勤務医として手術を学び、経験を積む毎日でした。その後は内科治療も併せて経験し、獣医師として必要な技術を吸収してきました。ベテランの先生になると、来院された方のお話を聞いて、その方が連れてきたペットをひと目見ただけで、何の病気なのか言い当てる姿に驚きました。こればかりは一朝一夕で身につくものではないため、今でもそこをめざした診療を続けています。また、知識や技術だけではなく、獣医師やスタッフとのチームワークや、お互いに信頼関係を築くことの大切さについて、気付かされることも多くありました。

心ある診療で医院と共に成長を続ける

開業にあたり、先生が重視した点はありますか?

まずは、スタッフの人間性です。クリニックという環境では個人がどれだけ高い技術を持っていたとしても、人間性がなければ、本当に良い医療はできないと思います。スタッフ同士のチームワークはもちろん、ペットやそのご家族と接する上で、人間性はとても大事な要素ですから。スタッフを採用する際の面接は、その一点を最優先して見ています。また、当院のスタッフには日頃からペットを見て、触って、聞いて、五感を使い、ペットを感じてもらうことを意識するよう指導しています。ご家族のお話を聞いて血液検査や尿検査、レントゲン、エコーと一通り行えば、ペットの状態は把握できるかもしれません。しかし、ペットの負担を減らすためには必要な検査だけを見極めることも大切です。触診などでペットの状態を感じ、思いやった診療を行うのは、本来当たり前のこと。それを実行し続けるクリニックであるよう常々意識しています。

日々の診療で印象深い出来事があれば聞かせてください。

最近のことですが、ある方が山奥で衰弱しきったワンちゃんと出会い、飼い主として当院に連れてきたことがありました。診ると、このまま放っておいたらあと2日も持たない、そんな状態の子です。そのことをお伝えすると「それなら、亡くなるまでの短い時間だけでも、人間の温かさを感じられるようにしてあげたい」と頼まれました。そこで、その子が苦しまないようできるだけの処置を施した結果、その後飼い主さんと2ヵ月の期間を生きぬくことができたんです。ペットが生きている間の治療はもちろん、どれだけ幸せな形で死を迎えられるかどうか、そこまで考えた診療を実践するのが獣医師本来の姿勢です。ご家族の方がドアを開けて当院を出る時に「先生に診てもらえて良かった」と声をかけていただけるだけで、獣医師をしている自分を誇りに思うことができます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では今後も診療の幅を広く、より質の高いものにするため新たなCTを導入するなど、環境面もますます強化していく予定です。飼い主さんにお伝えしたいことは、ペットの具合が悪い時はもちろん、治療してあげたいけど現実的にそれが困難で、どうしようもなく迷っている方でも、一度当院へいらしてほしいということ。当院は相談だけでも受付けています。「変な鳴き方をする」「たまに吐く」といったことでも早めにご相談ください。当院はスタッフ同士はもちろん、来院される皆さんとの距離感も近い。そうやってお互いのことを良く知っておけば、院内での何気ない世間話やペットの様子から、思わぬ病の早期発見や予防に繋がることに役立つことだってあるからです。獣医師としては、多くの動物病院の中から当院を選んでいただき、ペットという大切なご家族を紹介してもらえることに幸せを感じつつ、日々の診療を続けていきたいと思います。

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