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彌冨恭子 院長の独自取材記事

ばぶどうぶつクリニック

(多摩市/唐木田駅)

最終更新日: 2023/01/22

小田急多摩線唐木田駅を出て、車の通りがひときわ多くなる県道158号線を北へ歩くこと7分。秋葉神社バス停の前に、かわいらしい猫のロゴマークと一緒に「ばぶどうぶつクリニック」の看板が見えてくる。緑で統一された医院は、待合室にも観葉植物がたくさん置いてあり、診察を待つ飼い主や動物たちが少しでもくつろげる工夫が凝らしてある。院長の彌冨恭子先生はサバサバとした明るいしゃべり口で、多くの飼い主から、とても話しやすくて気さくな先生と評判だ。動物への診療と同じくらい、飼い主とコミュニケーションをとることを第一に考え、一方的に治療法を押し付けるのではなく、飼い主の治療方針を常に尊重するという。「治療や金額のことなど、わからないことがあったら、ぜひ遠慮なく聞いて欲しい」と明るく話す彌冨院長。さまざまな経験を持つ彌冨院長生が考える動物への治療とはどういったものなのか、携わってきた動物の話と一緒に伺ってみた。 (取材日2014年1月24日)

動物も高齢化が進み、人間と同じような病気が増えている

唐木田の地を選んだ理由をお聞かせください。

開業は2001年の1月です。もともと勤務医をしていたのですが、通うのに遠かったのと、子どももまだ小さかったので、当時の勤務先の院長先生に「それなら開業したら」とアドバイスをいただき、このあたりの物件をあちこち探してみつけました。院名の「ばぶ」は私が子どもの時から代々飼っている猫の名前で、ロゴマークは息子が小学校1年生の時に描いたものです。子どもでないととても描けないタッチで、気に入っています(笑)。

院内の作りでこだわった部分はありますか?

以前勤めていた病院の待合室では、外にまで待っている人たちが溢れていたので、そういったことが減らせるようにと、待合室を大きくとりました。そうすれば多少犬と猫が顔を合わせても、険悪なムードにならずに待っていられるかなと思ったからです。そしてお花とか観葉植物を多く置き、くつろげるように工夫をしました。待合室にあるテニスボールは、私がテニスをずっとやっていて、古くなったボールをワンちゃんたちの遊び道具に持って帰ってもらうために置いてあります。

動物の病気で増えている病気は何ですか?

今は予防注射や定期検診が普及しているので、感染症の予防はできるようになりましたが、その分動物も高齢化していて、メタボリックシンドロームのように人間と同じような病気が増えています。あとは環境的な因子が多いかと思うのですが、アトピー性皮膚炎のような皮膚疾患も多いですね。それと免疫系に異常をきたす病気も多いです。免疫系の病気に関しては、ここ数年でずいぶんと治療に関して研究がされてきているので、逆に疾患を見つけ易くなったということもあると思いますが、免疫が異常に亢進したりエイズのように下がったりなど、病気も多岐に渡っています。

大切なのはコミュニケーション。動物たちの気持ちを汲み取りたい

先生が診療の際、心がけていることは何でしょうか。

飼い主さんとしっかり話をして納得してもらうという、インフォームドコンセントを第一に心がけています。当院に来られる飼い主さんは比較的、私と同年代の女性の方が多いのですが、きちんと治療方法や治療にかかる金額の説明をするようにしています。中には話をするのをあまり好まない飼い主さんもいらっしゃいますが、診察をしながら少しずつ話をしていくようにします。飼い主さんが何を求めているかを話の中で見極めて、治療の選択肢を作り、飼い主さんと一緒にどれを選ぶかを決めます。飼い主さんが決めかねているようだったら、こちらから「こうしてみては?」というアドバイスはしますが、基本的には飼い主さんの考えを尊重するようにしていますね。

飼い主にとっては金額の面も気になるかと思うのですが。

そうですね。動物病院は飲食店のようにメニューがあって、いくらと決まっているわけではないので、金額面が一番飼い主さんの気になるところであり、また、飼い主さんを動物病院から遠のかせてしまう原因だとも思っています。しかし治療費を気にするあまり、様子を見てしまって、結局具合を悪くしてしまうということもあるんですよ。ですから、ペットの具合が悪いと思ったら、まずは電話をしてもらえれば、本当に様子を見たほうが良いのか、それともすぐ連れてきたほうが良いのか、何かしらのアドバイスをします。また、治療の費用に関することも事前に、これくらいかかるということを飼い主さんに話すようにしていますので、気軽に来院してくれればと思います。よく、電話やメールで治療費のことを聞かれますが、基本的には初診料と予防のための料金しかお答えできないので、その旨をお伝えして来院していただくようにしています。

飼い主の動物に対する思いはさまざまですね。

はい。しかし私は何も、あれもこれもと必ずしも100%の治療をしなくても、飼い主さんができることを精一杯してあげれば、動物も満足するのではないかと思います。具合が悪いなか毎日動物病院に通うことや、入院して飼い主さんと会えなくなるということが、動物たちにとっては、ひょっとすると精神的にとてもつらいことなのではないかと、勤務医として働いていた頃によく思っていました。ですから場合によっては、普通なら1週間入院というところを「3日で良いですよ」として「後は電話で病状を話してくれれば構いませんから」とお伝えすることもあります。動物たちにしてみれば、大好きな飼い主さんと離れて知らないところに入れられるより、住み慣れた家にいるほうが、免疫力が上がるのではないかと思います。ただし薬を飲ませたり注射に通うなど、飼い主さんに守って欲しいことは、きちんとお話しします。人間の在宅医療と同じイメージだと思います。そのほうが動物にとってもストレスがかからないし、飼い主さんの負担も少なくて済みますよね。これからは在宅医療ということを踏まえて、往診や定期的な訪問の方も考えていかねばと思っています。

気軽に足を運んでもらえる「街のクリニック」でありたい

ところで、先生のプライベートについて教えてください。

生まれは東京都府中市ですが、大半を大田区で過ごしました。大学を卒業後、青梅に移転し現在は八王子に、息子と犬2匹、猫10匹と暮らしています。東京都獣医師会の活動で、小笠原の野良猫たちを保護して馴致し、里親へ出すという活動を行っていて、その猫も2匹自宅にいます。趣味はスキーやテニスで、現在のマイブームはヨガですね。オートバイを乗りに行ったりもしますし、その他は入院している動物たちがいない時に、2泊か3泊で旅行に行ったりすることもあります。あとは仕事の都合がありますから、1泊旅行ができれば良いほうですね(笑)。あまり私自身、それほど海外旅行に行きたいなどと思わないほうなのでそれくらいでちょうど良いかもしれません。

獣医師になるまでのことを教えてください。

小さい頃から動物が好きで、自宅で飼っていた犬の散歩は私の役目でした。家族に獣医師がいたわけではなく、当時は自分でも、将来なりたい職業をあれこれと考えていました。ただ小学校の高学年の頃には、もう獣医師になろうと決めていて、当時の友人に会うと「本当に獣医師になったんだね」と言われます(笑)。大学は日本大学大学院を1984年に卒業しました。大学在学中に、臨床獣医師以外にいろいろな職に就けることがわかったので、卒業してからは動物に関する研究所や大学の研究室の助手を勤めたりしました。その後、動物病院で11年間働き、開業前の1年ほどは、動物を診ながら動物看護の専門学校で非常勤講師もやっていました。実際に開業してみると、いろいろと大変ですが自分の思ったように診療できるのが良いですね。実は勤務医として働き出した頃、自分は飼い主さんとうまくコミュニケーションをとることなんてできないのではないかと思っていました。ところが勤務していた動物病院の先生が「大丈夫、ちゃんとできるようになるから」と言ってくれて、実際にその通りになりました。今思うと、開業獣医師という仕事は本当に自分に向いているなと感じています。

読者に向けてのメッセージをお願いします。

これからも、敷居の高い動物病院ではなく、遠慮なく気軽に足を運んでもらえる街のクリニックをめざしていきたいと思います。動物は言葉をしゃべることができないので、動物病院では飼い主さんが動物の気持ちを代弁しなければなりません。ですから普段からペットも家族の一員として、たくさんコミュニケーションをとって欲しいと思います。そして、動物は最後まで責任を持って飼ってください。もし飼えなくなったりした時は、最後まで面倒を見てくれる人をきちんと探すことです。動物の一生を見届けることが飼い主の責任ですから。私たち東京都獣医師会に入っている獣医師たちの中には、自分の医院での診療のかたわら、保護活動、学校飼育動物の診療、防災関連等の公の仕事をボランティアでしている獣医師もいます。時には保護活動のために、1週間くらい自分の医院を休むこともあり、動物たちのために本当に頑張っている獣医師が大勢いるのです。それは、言葉を話せない動物たちのことをできる限り理解し、幸せであって欲しいと、本当に大事に思うからこそ。身の回りにこういった獣医師たちがいることを、ぜひ皆さんに知っていただき、動物たちと幸せな時間を過ごしていただけたらと願っています。

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