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向後亜希 院長の独自取材記事

こうご動物病院

(多摩市/多摩センター駅)

最終更新日: 2023/01/22

各線が集う多摩センター駅の南側に位置する「こうご動物病院」の院長を務めるのは、向後亜希先生。2009年に独立後、2015年に現在の場所へ移転した。低層マンションの1階にあり、犬と猫が向かい合った緑の看板が目印になっている。同院を訪れる飼い主の多くは、西洋医学を主とする他院の治療内容に満足が得られず、最後の希望を向後先生に託す。事実、従来の薬物や外科手術では治らなかったペットが、東洋医学を取り入れた治療を受けて歩けるようになることも少なくないそうだ。また、猫とそれ以外の治療導線を完全に分けているのも、同院の大きな特徴。動物に対する目配りと気配りを怠らないという向後先生に、ペット診療の新たな可能性を取材した。 (取材日2015年6月12日)

人生を導いた猫との不思議な出会い

まずは、獣医師をめざしたきっかけから教えてください。

もともとは人の心の動きに興味があり、心理学科へ進学していたのです。しかし、勉強を進めていくうちに、「人生経験の浅い20代の若者が、はたして年配者の悩みを受け止められるのかしら」と、そんなことが気になりだしてきました。そんな時に知り合いから猫を預かったのです。ペットを飼ったことがなかったので、最初は「かわいい」から入っていったのですが、やはり情が移りますよね。そこで、その猫を最終的には譲っていただきました。心理学科を卒業後、編入できる獣医学科を探して、再入学しました。

その後、現在までの経緯を、簡単にお願いします。

いくつか動物病院を勤務した後、「わんにゃんワールド多摩」というテーマパーク内にある医療機関の院長を拝命しました。ところが、残念なことに、そのテーマパークが閉園してしまったのです。院長として責任を持った治療を行っていましたし、そのままにしておくわけにはいかないじゃないですか。そこで急きょ、最寄りの土地で開院できる場所を探すことに。その当時、こことは別の場所で独立したのですが、2015年にこちらへ移ってきました。というのも、いずれ「わんにゃんワールド多摩」にあったようなお散歩途中によってくれるようにしたかったんです。そのために、大通りから離れていて、敷地が広げやすいこの地を選びました。

心理学科で学んだことは、治療方針に生かされていますか?

ペットといえども、ストレスが原因で体調を崩すことがあります。そうした意味では、学んだことが役に立っているのかな。でもそれよりも、入口が西洋医学ではなかったので、別の視点を保ち続けられたことが大きいと思っています。また、ワンちゃんと猫ちゃんの治療導線を分けているのですが、これも、猫を怖がらせないための工夫。おかげさまで、欧米の認証制度ですが、「猫に優しい病院(キャット・フレンドリー・クリニック)」のゴールド認定を受けることができました。

飼い主とペット、双方に優しい医院でありたい

東洋医学をどのように取り入れているのでしょう?

西洋医学は、悪いところを封じ込める、もしくは取り除くという発想です。これだと、どうしても負担が大きいんですね。ともすれば、疾患よりも施術そのものが悪影響を及ぼす場合があります。対する東洋医学は、本人の、最も当院の場合は動物ですが、自然治癒力を高めて自分で治すという考え方をします。有り体に言えば「優しい治療」ということになるのでしょうか。いずれにしても、「西でダメなら東」といったように、治療方法の選択肢を多く持てることが、当院の強みといえるでしょう。実際にはり治療は、老衰や椎間板ヘルニアによって歩けなくなったケースなどで、一定の成果が出ています。そのうわさを聞いて、遠くから訪ねて来られる飼い主さんも少なくありません。

動物が「優しい」だとすると、飼い主に対する姿勢は「何」になりますか?

同じく「優しい」ですが、あえて違えるなら「わかりやすい」ですかね。転院されてきた方のなかには、「前の先生の説明が難しくて良くわからなかった」とおっしゃる方がいます。また、誤解をされているケースも少なくないようです。ですから、治療云々という前に、正しい情報をお伝えするよう心がけています。現状が理解できてから、治療方法の選択に入る形です。西洋医学も当然行っていますが、東洋医学では体全身をまず診ます。そしてそこに心も含めます。基本は、「私のペットだったら、こうしたいな」という内容を中心にして、その後、複数の選択肢をご提示して、その中から、飼い主さんに選んでもらうようにしています。

メンタルケアが大切だという例を、具体的に挙げていただけますか?

最も顕著なのは「問題行動」ではないでしょうか。比較的多いのは、うなる、大きな声でほえる、爪でひっかく破壊行為などです。これらの背景には、多くの場合、トラウマが隠れています。例えば、大きな地震で怖い体験をしてしまうと、少しの揺れにも過敏に反応します。また、飼い主さんがその原体験に気付いていないケースも考えられるでしょう。外出中に何かが起こったかもしれませんしね。ですから、観察することで、トラウマを上手に見つけることが大切。また、飼い主さんも心配でいっぱいいっぱいになっていますから、人へのカウンセリングも欠かせません。注射して薬を出して終わり、ということではないのです。

情報に惑わされないためにも、信頼できるかかりつけ医を

ペットへの接し方について、コツのようなものはありますか?

過度な対応は、負担になりかねないという点です。人間と同じで難しい問題ですけどね、こんな風に考えてみてください。飼い主さんの気持ちは、想像以上にペットへ伝わります。心配のし過ぎで眉間にしわが寄ると、ペットの眉間にもしわが寄る。一方、飼い主が幸せそうだと、ペットも元気ハツラツ。自然体というのかな、適度な距離を保ちながら、適切な愛情を注ぐ工夫が求められます。医療方針にも似たようなところがあって、「過度な施術は、負担になりかねない」と信じています。理想的なのは、なるべく薬を使わず、心も体もクリーンでいること。それが「健全」ということだと思います。

先生の診療ポリシーを教えてください。

「人と動物を癒やす」。これに尽きるでしょう。動物病院には、直接的な患者ではない「飼い主」という存在が関わっていますから、「心の相談室」のような取り組みも行っています。買い物の途中でも構いませんので、世間話をする感覚で、ぜひ気軽にお立ち寄りください。実は、カフェのようなスペースを併設しようと考えていたところなんです。犬の飼い主さん同士は、散歩のお付き合いもあり、比較的交流が盛んです。ところが、猫の飼い主さんになると、どうしても独りで悩みを抱えてしまうじゃないですか。いま開催している「しつけ教室」のようなセミナーとは別に、皆さんが主体になれる場を提供できたら、うれしい限りです。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

そうですね。動物はしゃべることができませんし、病気を我慢してしまうので、飼い主さんがフォローするようにしてあげてください。体を触っていてクエスチョンマークが浮かぶことがあれば、気のせいでも構いませんので、お声がけいただけると助かります。「予防」と似たような概念ですが「未病」という考え方があり、なんとなく調子が悪い状態のことを指します。この段階から気づいて対処することで、文字通り、「未」然に本格的な「病」を防ぐことができるのです。極論すると、治療は後でもできるので、まずは「知る」ことが大切。その際、インターネットなどの情報にたよるのは、できるだけ避けるようにしてください。あくまで、ほかのペットの事例であって、皆さんのワンちゃん、猫ちゃんに該当するかどうかはわかりませんから。そうした意味でも、気軽に相談できる医師を身近に持ち、正しい判断が行えるようにしてみてはいかがでしょうか。

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