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野中 哲院長、野中喜美子副院長の独自取材記事

あおい動物病院

(日野市/万願寺駅)

最終更新日: 2023/01/22

日野市にある「あおい動物病院」の院長 野中哲氏と、副院長の喜美子氏はとても仲のいい夫婦である。同院では、初診は可能な限り、院長と副院長の2人体制で行うという。そのメリットは、飼い主を含めて治療方針を相談する雑談スタイルが、1対1で獣医師と対峙するよりも飼い主が緊張感を持たずに、診療にのぞめるのではないかということにある。また、1人では偏りがちな診療方針に新たな視点が加わることで、多角的な治療が可能になる。飼い主は、提示される診療方針が導き出されるまでの過程を目の前で確認できるので、安心して治療に臨むことができる。現在は診療動物の6〜7割が犬、2〜3割が猫。ウサギやハムスターなどの小動物は1割ほどだが、飼育環境の改善なども含めた専門的な治療を実践する。また、大学で魚病学を専攻してきた2人は、魚の病気にも対応する。これまでの経緯や同院での診療について、お二人に詳しく伺った。 (取材日2014年12月3日)

初診に2人で臨むのは、より多角的な治療方針を打ち出せるから

診療はいつも、お二人でされているのですね。

【野中院長】はい。初診は、可能な限り私と副院長の2人で臨み、時間もたっぷりとかけています。2人診療のメリットは、多角的な視点で診断が行える点です。1人だと治療方針なども凝り固まってしまいがちですが、横から新たな考えが入ってくることで、より幅広い治療が可能になります。 【喜美子副院長】当院の診療は、2人の獣医師が、飼い主さんの目の前で治療のメリットデメリットを相談するスタイルなので、「診察というよりも、雑談の中に居るような感じ。会話を通して自然に色々な話ができた」と言っていただいています。飼育上の過失などを飼い主さんが獣医師に伝えるのは、とても勇気の要ることです。些細なことだからと、あえて伝えない場合もあるでしょう。ですが、そうした中にこそ病気の原因が隠れていることが少なくありません。医療者と飼い主さんの間にある垣根を、どれだけ無くすことができるか? それが、クオリティーの高い問診に繋がるのだと思います。

エキゾチック動物(ウサギ・ハムスター・モルモットなどの小動物の総称)の診療にも、定評があるのですね。

【喜美子副院長】デリケートなエキゾチックの治療は、犬・猫の延長線上では難しいですよね。やはり、それぞれの動物の習性や特性をしっかりと把握し、飼育環境の指導からできなければ意味がありません。当院では飼い主さんに、その動物の祖先の特性からお伝えすることもあります。 【野中院長】病院は彼らにとって異空間ですから、診察で普段の様子をうかがい知るのは難しいことです。そのため、小動物の診察では、獣医師が物陰からこっそりと観察することもあるんです(笑)。また、小鳥やハムスターなどは、呼吸状態が悪いときに保定してしまうと、胸部が圧迫されて呼吸が止まってしまうことがあります。ですから、エキゾチックの治療では、犬・猫以上に問診と視診が重要になるのです。普段の様子を飼い主から徹底的に聞きだすスキルが必要になります。薬による治療だけでなく、飼育環境の改善や食事療法も大切な治療の一環です。

魚病学研究室を経て、臨床医に

診療対象動物と、その割合を教えてください。

【野中院長】全体の6〜7割が犬です。それ以外は、猫が2〜3割、エキゾチックは1割程度です。あと、珍しい動物では、カメや魚などの診療もまれにあります。

魚の治療とは、珍しいですね。どういう経緯で獣医師となり、どちらで学ばれたのですか?

【野中院長】私たちは2人とも、同じ大学の「魚病学研究室」に所属していました。「なぜ魚なのか?」というと、私は釣り好きの両親と行った、海釣りや渓流釣りが、楽しい思い出として残っていたからだと思います。父が理科の教師だったので、動物は身近ではありましたが、犬や猫よりも、ウサギやチャボ、アヒルなどの動物に囲まれて育ちました。病院名は、妻が飼っていた犬の「あおい」からとりました。 【喜美子副院長】私は日野市で育ち、院長と同じように、幼い頃から犬やウサギ、チャボ、カモなどとともに暮らしてきました。私の場合は、中学2年生から「獣医師になる!」と決めており、脇目も振らず、獣医学部に入りました。ですが、大学で学ぶのは治療だけではありません。ときには実習などで、大好きな動物の命を奪ってしまうこともあります。すっかり臨床に進む自信を失くしているときに、動物園や水族館で希少動物の保護や種の保存活動を行っていることを知り、「これこそ、私のやりたかったことだ」と思い、特に水に住む生き物に興味があったので、迷わず魚病学教室に所属することに決めました。その後、水族館で実習やアルバイトも経験し、大学で学芸員の資格も取得しました。

しかしその後、お二人は動物病院に勤務されることになるのですね。

【野中院長】命への、恩返しの意味もありました。結婚後は一度、2人で私の出身地である福島県で暮らし、私は公務員に、妻は地元の動物病院で働きました。その病院の院長は、とても口下手な方でしたが、手術の腕は抜群でした。公務員を退職してからは私も同じ動物病院に勤めはじめ、地域のみんなが顔見知りのような環境下で、診療報酬も気持ち程度しか受け取らない、思いやりというかボランティアの延長のような治療で事業をしているような病院スタイルを経験しました。 【喜美子副院長】公務員には転勤がつきものですから、子どもも居ましたので「一ヵ所に腰を据えたい」という気持で、私の実家がある東京に移動しました。東京では、それぞれ別の動物病院で経験を積むことにしました。私の勤務先は、インフォームドコンセントを徹底している病院で、飼い主の同意をしっかりととった上で治療を行い、費用面まで詳細に示すスタイルでした。ざっくばらんな以前の職場とは大違いです(笑)。インフォームドコンセントについてはそちらに倣って、当院でも徹底しています。 【野中院長】私の勤務先の院長は、一般飼育者向けの多数の著書を持ち、イグノーベル賞を受賞したバウリンガルの開発に携わった有名な獣医師でした。小動物臨床の草分け的な先生なので長年の経験に裏付けられた手術や治療を行っていました。かえってそのような方法が、近年になって見直されている例などもあるので、改めてすごいなと思っています。技術だけでなく、人としての器も大きく、経験の浅い私にもさまざまな治療を任せてくれました。そのおかげで、開業への度胸がつきました。

動物の飼い方は、人それぞれ。義務感ばかりをつのらせずに、飼った当初の動機を大切にしてほしい

飼い主さんと接する際に心がけていることは、どんなことですか?

【野中院長】治療にあたり、なるべく多くの選択肢を提示するようにしています。動物の中には、薬を飲むのが上手な子もいれば、苦手な子もいます。処方食に関しても同じです。また、飼い主さんによっては、「徹底的に検査をして、病気を絞り込み、手術が必要であればどんな手術でも受けたい」と希望される方もあれば、「なるべく痛いこと、苦しいことをせず、家族のもとでできる範囲のことを行いたい」という方もあります。また、動物にかけることができる費用も飼い主さんによって様々です。私たちはその両方のニーズに対応し、かつそれぞれに選択肢を持たせたいと思っています。高度な獣医療を希望する方には、迅速に二次診療の病院と連携をするなどの方針を取っています。 【喜美子副院長】ペットロスの原因の1つに、飼い主が「最善を尽くすことができなかった」という心残りがあります。ですから当院では、どんな治療経過を辿っても心の整理ができるよう、納得するための時間を設けるようにしています。例えば、大きな病院への通院をお勧めしたものの、「負担が大きく、通い続けられなかった」と戻ってこられた飼い主さんには、飼い主さんができる日常のケアの指導やサプリメントの提案などを行い、飼い主さんが積極的に治療に介入できるようなサポートをしています。たとえ最後の場面を迎えることになっても、納得して死を受け入れられるのが理想なのだと思います。別れは辛いけれど、「しっかり看取ってあげることができた」と思えるのが大切なのだと思います。

休日の過ごし方を教えてください。

【野中院長】子供が二人おり、下の子はまだ3歳です。食物アレルギーもあって家族での外出が難しいので、仕事後にみんなでテレビで野球観戦するのが楽しみです。 【喜美子副院長】診療を終えてからですから、7回表くらいからしか見れないんですけどね(笑)。 【野中院長】東北出身ということもあり、楽天を応援しています。お休みの日は球場に行くこともあります。先日は、楽天のイベントに参加し選手とハイタッチしてきたんですよ(笑)。それ以外だと、セミナーの参加でしょうか。先日は、最近増えている犬アトピー性皮膚炎のセミナーに行ってきました。

読者へのメッセージをお願いします。

【野中院長】動物を飼う以上は、責任を持っていただきたいと思います。ですが大事なのは、動物を飼おうと思った「動機」を忘れないことだと思います。「動物を通じて会話が増え、家族が幸せに過ごしていければ」というきっかけだったのなら最低限の予防は大切ですが、「毎食後にしっかりと歯磨きをしないと!」とか、「ジャンプをさせちゃダメ!」など、杓子定規に考えてしまっては、元も子もありません。何もかも動物を1番に考えるのではなく、家族の幸せや楽しい時間をつくることも大切です。 【喜美子副院長】動物の飼い方や病気との付き合い方において、正解は1つではありません。ですからそのご家庭にあった正解を見つけて頂きたいのです。それがわからなければ、遠慮なくおっしゃってください。私たちが、できる限りのお手伝いをさせていただきます。

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