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中川 浩 院長の独自取材記事

立川みなみ動物病院

(立川市/立川駅)

最終更新日: 2023/01/22

立川通り沿いに位置する「立川みなみ動物病院」は、地域に根ざした動物病院だ。院長の中川浩先生は、動物が好きという気持ちから獣医師への道をめざしたという。妻の登美子先生も獣医師で共に地域の動物の健康と向き合う日々を送る。トリミングやペットホテルとしての機能も備えており、動物のあらゆる悩みに対応していることも特徴のひとつ。診療への思いについて質問をすると、言葉こそ少ないものの、ハッキリとした返答をする姿勢に、医療に対する誠実さを感じた。「治療がうまくいかないとき、いつもすごく考えます。そうして、その経験を次に活かし、治って元気になる子を見るととてもうれしいですね」と語る中川先生。そんな中川先生が立川の地で診療を続ける理由、また動物の健康とオーナーへの思いを聞いた。 (取材日2016年2月12日)

医院2階に住居を構えた、立川に根ざした動物病院

優しい雰囲気の建物ですね。

この医院は2014年5月に建てたばかりなんです。もともとはすぐ近くで「にっぱし動物病院」という名前で診療を行っていたのですが、ここへ引っ越す際に現在の「立川みなみ動物病院」に改めました。そして、2015年1月に私が前院長である日橋先生の跡を継ぎました。1階は医院ですが、2階は住居となっていて、私と同じく獣医師を勤める妻と子ども、そして動物達と共に生活しています。当院がお休みの日でも、入院している動物の様子を見ますよ。場合によっては急患に応じることもあります。移転前と変わらず当院を訪れてくださる方もいらっしゃいますし、立川の地域に根ざした診療を行っています。当院では基本的に犬・猫を中心とした診療をしています。うさぎや鳥、亀などは可能な範囲で対応し、必要に応じて専門の病院を紹介させていただいています。

奥さまも獣医師で、お二人とも医院2階で生活している。地域の頼もしい動物病院ですね。

診察は私がメインで担当させていただきますが、妻も一緒に当院で仕事をしていますので、2診体制となります。手術の際は基本的に獣医2人で実施し、難しい手術の場合などは助手が入ります。そうすることで、術前の打ち合わせや術中のサポートがしやすいという利点があります。将来的にはお互いの得意分野をより強化し、診療の幅を広げたいと考えています。今後はさらにスタッフ一人ひとりが動物の状態を観察する目を養うことで、診療の質を更に向上していきたいですね。

診療や治療以外では、デンタルケアやトリミング、ペットホテルにも対応しているのですね。

はい。動物の歯磨きに興味を持たれているオーナーさんは多くいらっしゃるので、当院はデンタルケアの説明や歯科処置でそのニーズに応えています。また当院のトリミングは、まず動物の肌や全身の健康状態をチェックすることから対応します。その際、獣医はもちろんですが、トリミングするスタッフも動物の様子について気を付けて見ています。トリミングを行える状態か見定めた上で実施し、治療が必要な場合は並行して行うことができます。動物病院ならではのトリミングの方法ですね。この辺りは住宅街ということもあり、小型犬や猫の来院が多い印象です。偶然かもしれませんが、柴犬をはじめとした和犬や高齢の動物も目立ちます。立川で長く生活しているオーナーさんが多くいらっしゃるということでしょうね。地域に根差す動物病院として、健康診断や治療はもちろんトリミングやペットホテルなど、動物に関することなら獣医師の視点で幅広く対応しています。

動物好きな性分と、悔しい経験を糧に獣医師へ成長

そもそも、先生が獣医師をめざしたきっかけは何でしょう?

子どもの頃から昆虫や動物が大好きだったからですね。獣医師という仕事を知ってからは、もうこの道に進むことを決めていました。小学生時代に書いた文集にも「獣医師になる」旨の記載をしています(笑)。それからは、親に頼み込んで犬を飼ってもらったんです。しかしその子は、私が日本獣医生命科学大学(旧日本獣医畜産大学)に在学中、がんで亡くなってしまいました。ショックでしたし、せっかく獣医師の勉強を始めたのに、助けてあげることができなかったことが悔しかったですね。そんな出来事もあって、勉強を重ねることで治療への知識や経験を深めたいと思い、日本獣医がん学会Ⅱ種認定医を取得しました。

腫瘍に対する治療も多く経験されているそうですね。

実際に、近年は腫瘍の治療を要する動物が増えた印象を受けます。腫瘍に限らず、動物は人間と同じように高齢になればなるほど心疾患や歯の問題、それから介護を必要とする子が多くなってきます。10歳を越えるとその傾向は顕著に見られますね。犬や猫は6歳からシニアと言われますから、年に1回は健康診断の受診をお勧めしています。もちろん、フィラリア予防やワクチン接種など、若いうちから日頃の予防も大切です。立川では、毎年予防接種や健康診断を受けにいらっしゃるオーナーさんが珍しくありません。動物の健康を日頃から考えていらっしゃるのでしょうね。

開業までに大阪で勤務されるなど、多くのご経験があるようですが。

学生時代から動物病院の実習や病院でのアルバイト勤務から経験を重ねるのですが、卒業してからは経験と勉強の積み重ねでした。獣医師免許を取っても、まだまだわからないこと・学ぶべきことは多くありますので、未経験の治療については積極的な勉強と実践経験によって、自分の技術へつなげていかなくてはなりません。そのため卒業後は眼科の専門病院や日本獣医生命科学大学の神経科で研修を重ねました。また、勤めた病院がすごく忙しい環境で、さらに当直による緊急性の高い対応も多く経験しました。大阪での勤務医時代も、とにかく症例数が多く忙しかったですね。動物を診るためにはそんな経験がとても大切で、当院のスタッフに対しても多く経験を積んでもらうよう意識しています。

ペット、オーナーと向き合う、丁寧な治療を続けて

先生が日々の診療で意識していることは何ですか?

「丁寧な姿勢」と「しっかりと伝えること」を大切にしています。来院された動物のことを誰よりも知っているオーナーさんの話をよく聞き、動物の状態を、五感を使ってよく診る。そして、その子がどういう病気にかかっているのか、治るのかどうかも含め、情報をしっかりお話しする。今どういう状態で、今後何が起こりえるのか、できるだけ具体的に且つわかりやすいように。オーナーさんにきちんと理解していただいた上で治療の選択肢を選んでいただきますね。

オーナーさんも安心して診てもらえますね。

病気を宣告されると驚いてしまうものです。ですから、後ほどオーナーさんが質問したいことをメモにまとめていただき、質問忘れのないようにアドバイスをさせていただくこともあります。診療の際には、ぜひご家族からの意見や心配事など、何でもお話ししてほしいですね。可能な限りお答えしたいと考えています。当院ではワクチンを打って帰るだけの子でも、どこかに異常がないか、普段の生活で健康を害する要因はないかなど、常に慎重に接するよう心がけています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

今後の展望として、自分自身がもっと勉強して当院でできることを増やしたいですね。それによって治療の幅が広がれば、多くの動物を元気にすることにつながりますから。獣医師は、生まれたての状態から高齢になるまでと、ペットの一生を診る役割を担っています。子どもの頃夢見た通りにはいかない現実も経験してきましたが、それでも治療を終えた後、動物が元気になりオーナーさんが笑顔になると、いつも嬉しくなります。とてもやりがいのある仕事です。これからも経験を糧に情報収集を怠らず、妻やスタッフとともに、動物とオーナーさんに満足していただける治療を続けていきたいです。そして、その子に関わる人全員が笑顔になれるような診療をできればと思います。

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