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杉本祐一 院長の独自取材記事

すぎもと動物病院

(練馬区/上石神井駅)

最終更新日: 2023/01/22

西武鉄道新宿線・上石神井駅から徒歩15分。豊かな自然あふれる石神井公園の南側を通り抜けると、犬と猫のかわいらしいロゴが描かれた「すぎもと動物病院」の青い看板が目に入る。2013年に開院したばかりの新しい院内は白い壁と淡いブラウンでコーディネイトされており、訪れた人をほっとさせてくれる落ち着いた空間になっている。そんな院内の雰囲気と同様、患者たちに安心感を与えてくれるのが杉本祐一院長の温かい笑顔。二次診療機関の夜間救急診療に従事し、生き物の命を大きく左右する緊張感ある現場を経験した杉本院長。「そのときの経験から、一匹でも多くの動物を救いたいと考えるようになって。現在は22時まで診療に対応しています」と話す熱意あふれるドクターだ。そんな杉本院長に、動物や患者への思い、この場所で開院した理由、得意な治療などをたっぷりお聞きした。 (取材日2014年5月28日)

大好きな地元の人々に喜んでもらいたいと、生まれ育った場所に2013年に開院

このエリアで開院しようと思った理由を教えてください。

上石神井は私が生まれ育った大好きな場所なのです。石神井公園など豊かな自然に囲まれていますし、練馬の町に出れば必要なものはすべて揃います。都会過ぎず、田舎過ぎない、本当にちょうど良い場所だと思います。高校生の頃からずっと仲の良い友人もたくさんいますので、安心感がありますね。この辺りに住んでいる人は、この土地に愛着のある方が多いので、何だか話しやすいんですよ。私の治療で大好きな地元の患者さんたちを喜ばせることができるというのは、今の大きなやりがいにつながっています。来院する患者さんは近所にお住まいの方が圧倒的に多いですが、たまに「このクリニックのホームページを気に入ったから」という理由で遠方から来てくださる患者さんもいるんですよ。実は当院のホームページは私が作っているので、そう言っていただけると非常に嬉しいですね。

2013年に開院したばかりの新しいクリニックですが、院内設計にこだわりはありますか?

温かみのあるクリニックにしたかったので、院内は木目をベースにして、壁も明るいカラーをセレクトしました。小さいお子さんに喜んでもらえるように、ガチャガチャを設置するなどの工夫もしています。ただし院内のデザインや設計は妻のセンスに任せていた部分が多く、私はどちらかといえば治療に使用する機器などを重点的に選びました。エコー、デジタルレントゲン、内視鏡、血液検査用の機械など、一通りの最新機器は揃っていると思います。特に内視鏡は、導入していないクリニックも多いのですが、私はどうしても必要だと思ったのです。過去に二次診療施設で夜間救急勤務を経験し、そのときに内視鏡の必要性を痛感しましたから。その頃の経験を生かし、現在当院では一通りの手術にも対応しております。お腹の異物を取り除く切開手術などの軟部外科手術、避妊手術や去勢手術も可能です。

一般の大学を卒業後、獣医学科に入学するという、珍しいご経歴をお持ちなんですね。

高校卒業後に立教大学に入学し、4年間経済学を学びました。実は、大学卒業後は銀行に就職も決まっていたんですよ。しかしいざ就職が決まって色々と自分の将来を考えたときに、「手に職をつけたい」と思い始めたのです。そのときに頭に浮かんだのが、獣医という仕事でした。父が動物関連のTV番組制作に携わる仕事をしていた影響もあり、ずっと動物が大好きで、中学生の頃から獣医の仕事には興味があったのです。しかし私は数学が大の苦手でして…。医学部を受験するには数学が必須になるという理由で、あきらめていたのです。しかし大学3年から一念発起して数学を猛勉強し、幸運にも日本大学生物資源科学部獣医学科に合格することができました。

「緊急時も対応できるかかりつけ医」をめざし、夜間の診療にも対応

こちらのクリニックは夜間も診療しているそうですが、その理由は何でしょうか?

私は以前「どうぶつの総合病院」の夜間救急診療に従事しており、そのときの経験が大きく影響しています。夜間の診療は、昼間の診療とはまったく違うんです。様々な症状の動物が運ばれてくるので幅広い知識が求められますし、スピード感も必要になります。夜間診療は、動物たちの命に関わる重要なポジションです。かなり緊張感のある現場でしたが、助けてあげることができた瞬間は、「この仕事をしていて本当に良かった」と強く感じることができました。それと同時に、「普段から診てくれるかかりつけのドクターが、夜間救急時も診てあげられるのが最も理想的なのに」と痛感しました。それがきっかけで、自分が開院したら、夜も対応できるクリニックにしようと決意したのです。夜間診療時の経験は、現在の診療にも大いに生かされています。現在私が色々な手術に対応できるのは、この頃に身につけた技術や知識が土台となっています。また、夜に起こりやすい病気と、昼に発生しやすい病気は微妙に異なります。例えば、昼の診療しか経験していないドクターは「胃捻転」や「重度の肺水腫」などの緊急性が高い動物が運ばれてきたら、戸惑ってしまうのではないでしょうか。そのような症例もたくさん経験してきましたので、患者さんにも安心してかかっていただけるのではないでしょうか。

診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さんとしっかりお話をしてから、治療方針を決めるようにしています。今は飼い主さんがペットを非常に大事にしている時代です。しかし病気になったときに、どこまで治療をしてあげたいと考えるかは人それぞれです。がんが発症した場合も、「抗がん剤を使用してとことん治療してあげたい」と望む人もいれば、「もう高齢だし、そっとしておいてあげたい」と考える方もいます。そういった患者さんのニーズを汲み取れるように、まずは一緒に話し合う時間を設けています。また「良い治療を提供する」という形でニーズに応えるのは当然のことで、その他にも「時間」や「費用」の面でも患者さんの要望にできるだけ沿ってあげられるように心がけています。

最近はどのような症状に悩む患者さんが増えていますか?

最近は皮膚疾患や、お腹が痛い・嘔吐するなどの消化器疾患が多い印象です。大きな病気になっていなくても、少しでも様子がおかしいと感じたらすぐに来院するペット思いの患者さんも増えていますね。ペットを飼い始めたばかりの方が、ペットショップからの紹介で当院に相談に来るケースも多いです。ペットを飼い始めた頃は分からないことばかりで不安でしょうし、ペットの体も小さいので、風邪や病気などのトラブルが起こりがちです。そんなときは来院していただき、色々な相談にのったり、ペットを飼うための心構えをレクチャーさせていただいてます。

数多くの救急・難症例を診療した経験を生かし、みんなを笑顔にするクリニックに

先生は子どもの頃はどんなお子さんだったのですか?

子どもの頃は石神井公園で釣りをするのが大好きで、友達とよくフナを釣っていました。駄菓子を買って食べながら釣りをしていたのですが、その駄菓子屋さんが患者さんとして来院されたのに気づいたときは驚きました。自分が子どもの頃から知っているお米屋さんが当院に通ってくれるようになったり、同じ高校出身の患者さんと懐かしい話に花を咲かせたり…。そんな出会いやコミュニケーションが楽しめるのも、地元で開業したからこそですよね。中学校の頃は生徒会長を務め、高校時代は水泳に励み、大学生の頃は一人暮らしを満喫して友人たちと遊んでいました。大学生の頃一緒に過ごした友人たちとは、今でも付き合いがあるんです。当院は特殊な医療技術が必要な場合に備えて総合病院と連携しているのですが、その総合病院に大学時代の友人が大勢いるので、コミュニケーションがとりやすいんです。おかげで、患者さんを引き継ぐ際に、治療方針もしっかり相談できます。そう考えると、あの頃遊んでいた時間も決して無駄ではなかったということでしょうか(笑)。

思い出に残っているエピソードはありますか?

当院を開業する前に「鴨川シーワールド」に勤務していたことがあります。「せっかく獣医になったのだから、普段はなかなかな触れることのない生き物に接したい」と思ったからです。そこでイルカの出産などにも立ち会い、生き物の命を預かるということの緊張感や厳しさを学ぶことができました。肉体労働とも呼べるようなハードな日々でしたが、とても貴重な経験を積めたと思います。シーワールドで働いているときは、飼育員が動物たちの飼い主さんになるわけです。彼らは本当に真剣に動物たちのことを考えていて、その姿を見て、改めて生き物の命に関わる仕事の厳しさを体感できました。

今後の展望を聞かせてください。

今は22時まで診療していますが、今後はさらに長く患者さんを受け入れられるようなクリニックにしたいと思っています。あと何年くらいかかるか分かりませんが、いつか実現できれば嬉しいです。そして、もっと整形外科の治療の幅を広げたいという目標もあります。これからは時間を見つけて、総合病院などで整形外科の修行をしたいと考えています。ここは私が生まれ育った大好きな土地ですから、患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、育てていただいた地域の皆さんに恩返しをする気持ちで頑張ります。小さいクリニックではありますが、充実した機器を備えているつもりです。数多くの救急・難治症例を診察した経験も十分に生かし、みなさんを笑顔にするクリニックを作っていきたいと考えています。

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