埼玉高速鉄道線・浦和美園駅から徒歩3分。駅前のロータリーを北へ向かうとすぐに目に入るのが、2014年に開院した「もも動物病院」。飼い主さんやペットへの愛情がたっぷり詰まった、温かい雰囲気のクリニックだ。「とにかくリラックスしてもらいたい」と笑顔で語る谷祐子(旧姓:竹内)院長。こだわりの木目調の待合室はまるでカフェ、自宅のようにくつろぐペットたちも多いという。腫瘍専門医であると同時に、一通りの動物の治療に対応できるジェネラリストでもある谷先生。外科手術はもちろん、眼科、皮膚科、歯科など守備範囲が広く、その腕を頼って地元はもちろん、遠くからも通う飼い主さんが多いという。「飼い主さんとペット、両方の思いと向き合い、両者にとってのベストの選択をしていく」がモットーの谷院長に、治療に対する熱い思いを伺った。
(取材日2015年10月26日)
―もも動物病院の名前の由来を教えてください。
「もも」は、ドイツの有名な童話作家のミヒャエル・エンデの作品『モモ』からとりました。ご存知の方も多いと思いますが、『モモ』は時間どろぼうから時間を取り返す女の子の物語です。犬や猫は、私たち人間の数倍の早さで時間が流れています。ペットと一緒の時間を過ごしていると思っていても、彼らは私たちよりずっと早く年をとってしまいます。ペットと生きるということは、いずれ彼らを「みとる」ということも覚悟しなくてはいけません。一緒に過ごせる時間は実は限られているんです。そんな飼い主さんとペットたちの限られた貴重な時間を有意義に、豊かにするお手伝いをしたいという思いをこめて、『モモ』をクリニックの名前につけました。
―浦和美園で開院した理由はなんでしょうか。
この地域が気に入って5年前に引っ越して来たのですが、この魅力あふれる街で地元の方々やペットたちにとってのかかりつけ医になりたいと思い、開院しました。特に気に入っているのが、都心に近くて便利なのに自然が多いということ。公園が多いのもいいですね。私には5歳と0歳の子どもがいるのですが、環境が良くて子育てもとてもしやすいですし、同時に、ワンちゃんと一緒でも過ごしやすく暮らしやすい地域だと日々実感しています。そんな恵まれた環境の浦和美園の中でも、より皆様の便利を考えて駅からすぐの場所に開院しました。駅から近いので電車の方もいらっしゃいますし、駐車場もありますのでお車の方もいます。飼い主さんは20代から80代まで。若いご夫婦もいれば、子育て中の方、年配の方と、幅広いですね。
―待合室のインテリアが素敵ですね。
とにかくリラックスしてもらいたくて、カフェのような空間を目指しました。もともと木が好きだったので、木目調のインテリアで統一したところ、とても安らげる雰囲気になり満足しています。飼い主さんたちもとてもくつろいでくださっています。そして、飼い主さんがくつろいでいると、それが伝わるのか、ワンちゃん・ネコちゃんたちもとてもリラックスしてくれますね。あまり混んでいない時はペットたちをカゴから出される飼い主さんも多いのですが、そうするとペットたちも床で寝そべったりして、皆、まるで自宅にいるように過ごしていますよ。また待ち時間にはカプセル式のコーヒーをお飲みいただけるようにしています。動物病院の特有の臭いも元々ほとんどしないので、コーヒーの香りが広がる院内はゆったりできると好評なんです。
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