県道179号線沿い、小手指南交差点からほど近い場所に位置する「小手指ペットクリニック」は、この3月に同沿線、徒歩数分にあった前院から移転、リニューアルしたばかり。明るく清潔感あふれる院内には、充実した検査機器や、飼い主にわかりやすく説明する際にも活躍する大きなデジタルモニターなどがそろう。休診は日曜のみ、往診や夜間診療にも対応する地域の頼れる存在だろう。動物たちのストレスを少しでも減らすため、犬と猫の診察室と入院設備を分けることにこだわったという石川康介院長に、詳しく話を聞いた。
(取材日2018年3月20日)
―この春、近くから移転されたばかりとお聞きしました。
移転前のクリニックは、先代院長が30年以上前に開院し、2年前に私が引き継ぎました。その際、検査機器などは新たに導入しましたが、建物が老朽化していたので、より良い動物医療をする上でも新しいクリニックをと、移転を考えていました。飼い主さんと動物たちが通いやすいよう、同じ通り沿いで、できるだけ近くにしたいと探していたところ、400mほど離れた場所に良い場所が見つかったんです。
―リニューアルにあたり、こだわったのはどんなところですか?
まず、猫専用の待合室と診察室を設け、入院室も犬・猫を別にしたことですね。動物病院は、犬のほうが比率が高いところが多いと思いますが、当院は先代の頃から猫も多く、犬と猫の比率は同じくらいです。動物は痛みや苦しみを隠す生き物ですが、中でも猫は具合が悪いのを隠すのが上手で表に出さないんですね。緊張を与えないよう、分けたほうが良いと思っていました。診察室に関しては、設備機器のデジタル化が進んでいるので積極的に取り入れ、レントゲンの検査結果や超音波の画像を大型画面に映して、飼い主さんに説明しています。
―院内は白を基調として明るい雰囲気ですね。
各部屋や検査機器の設置は、動線に考慮し、動物たちのストレスをできるだけ少なくするよう工夫しました。飼い主さんも動物たちも、来院する時は不安を抱えているので、待合室は窓を大きく取り、明るく居心地のよい空間になるよう配慮しました。また、待っている間、少しでも不安を和らげるよう、大型スクリーンで心が癒やされるような映像を流したりしています。「白は汚れが目立つよ」と相談した多くの人に言われましたが、明るいし清潔感があるので、これで良かったと思っています。汚れがわかるほうがかえって目が行き届き、清潔さを保てます(笑)。
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