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石川 康介 院長の独自取材記事

小手指ペットクリニック

(所沢市/小手指駅)

最終更新日: 2023/01/22

県道179号線沿い、小手指南交差点からほど近い場所に位置する「小手指ペットクリニック」は、この3月に同沿線、徒歩数分にあった前院から移転、リニューアルしたばかり。明るく清潔感あふれる院内には、充実した検査機器や、飼い主にわかりやすく説明する際にも活躍する大きなデジタルモニターなどがそろう。休診は日曜のみ、往診や夜間診療にも対応する地域の頼れる存在だろう。動物たちのストレスを少しでも減らすため、犬と猫の診察室と入院設備を分けることにこだわったという石川康介院長に、詳しく話を聞いた。  (取材日2018年3月20日)

より良い医療をめざして移転、リニューアル 

この春、近くから移転されたばかりとお聞きしました。

移転前のクリニックは、先代院長が30年以上前に開院し、2年前に私が引き継ぎました。その際、検査機器などは新たに導入しましたが、建物が老朽化していたので、より良い動物医療をする上でも新しいクリニックをと、移転を考えていました。飼い主さんと動物たちが通いやすいよう、同じ通り沿いで、できるだけ近くにしたいと探していたところ、400mほど離れた場所に良い場所が見つかったんです。

リニューアルにあたり、こだわったのはどんなところですか?

まず、猫専用の待合室と診察室を設け、入院室も犬・猫を別にしたことですね。動物病院は、犬のほうが比率が高いところが多いと思いますが、当院は先代の頃から猫も多く、犬と猫の比率は同じくらいです。動物は痛みや苦しみを隠す生き物ですが、中でも猫は具合が悪いのを隠すのが上手で表に出さないんですね。緊張を与えないよう、分けたほうが良いと思っていました。診察室に関しては、設備機器のデジタル化が進んでいるので積極的に取り入れ、レントゲンの検査結果や超音波の画像を大型画面に映して、飼い主さんに説明しています。

院内は白を基調として明るい雰囲気ですね。

各部屋や検査機器の設置は、動線に考慮し、動物たちのストレスをできるだけ少なくするよう工夫しました。飼い主さんも動物たちも、来院する時は不安を抱えているので、待合室は窓を大きく取り、明るく居心地のよい空間になるよう配慮しました。また、待っている間、少しでも不安を和らげるよう、大型スクリーンで心が癒やされるような映像を流したりしています。「白は汚れが目立つよ」と相談した多くの人に言われましたが、明るいし清潔感があるので、これで良かったと思っています。汚れがわかるほうがかえって目が行き届き、清潔さを保てます(笑)。

動物たちをいつでも診たいという思い 

来院するのは近隣の方が多いですか?

やはり一番多いのは、近隣、市内の方ですね。この辺りは住宅街で、幅広い世代の飼い主さんが訪れます。古い街でもあるので、昔からワンちゃんを飼っているご高齢の方も多く、先代の時から長く通われる方もいます。まだ移転、リニューアルしたばかりですが、ありがたいことに当院に興味を持ってくださる方が多く、新たな飼い主さん・動物たちが来院され、問い合わせもあります。とても手応えを感じますし、身が引き締まる思いです。クリニックとしては30年以上の歴史がありますが、私自身はこの地域で診療してまだ2年足らずなので、先代が地域に根付かせてくれたことを無駄にしないよう、古くからの方も、新しい方も、来てくれた方と動物たちを裏切らない医療をしていきたいです。

移転前から往診・夜間診療に取り組み、休診も日曜のみとフル回転ですね。

ずっとクリニックにいる感じですね(笑)。確かに忙しいですが、動物たちをいつでも診たいという思いが実現しましたし、本当は年中無休で診療したいぐらいです。ここに移転して2階を自宅にすることができたので、以前よりさらにきめ細かな対応ができます。預かっている子がいれば、急変があったらと気になることも多く、そばに付いていたい。以前は寝泊りするのも不便でしたが、ここでは仮眠も無理なく取れますし、自宅にいてもすぐに階下に降りて様子を見られる。まさに、それがやりたかった医療です。夜間には発熱や、嘔吐、誤飲などの電話がありますが、すぐ治療が必要か様子を見て大丈夫かどうかの判断をしてお伝えするので、飼い主さんも心強いようです。

先生が診療で大切にしていることを改めて教えてください。

当院では、飼い主さんの目の前で検査・処置を行い、結果に応じ今の問題点、必要な検査や治療法をお話しし、理解・納得していただいてから治療を進めるようにしています。その中で心がけていることは、まず1つは飼い主さんの不安な気持ちに寄り添うこと。病名などは、今はインターネットですぐ調べられますが、原因、治療法は決して一つではなく、飼い主さんは不安を感じています。病気の兆候や原因が飼い主さんとの会話からわかることもあり、コミュニケーションはとても大切にしています。2つ目は、できるだけわかりやすく説明すること。大きなモニターで画像を見てもらいながら説明し、必要に応じてプリントや冊子などもお渡ししています。

これからも地域に根差した診療を

ところで、先生が獣医師をめざしたのはなぜですか?

子どもの頃、北海道でたくさんの動物たちを飼って、テレビ番組でもよく取り上げられていた動物研究家に憧れ、写真集や動物図鑑を食い入るように見ていました。広い土地で羊を飼い、動物たちと戯れて……と夢を膨らませていましたね。なので小学校の卒業作文に書いた将来の夢は獣医師。その後も思いが変わることはありませんでした。

このクリニックを継承したきっかけは何だったのでしょう。

私の勤務医時代の院長と先代が親しくしており、紹介があったのです。いずれ開業したいと思っていましたから、お話を頂いてよかったです。私は神奈川県の出身で、埼玉には知人もおらず、小手指もそれまで来たことはありませんでしたが、今ではだいぶわかるようになって県民らしくなりました(笑)。前任の院長は、地域の方にとても親しまれ信頼されていたと聞いているので、その姿勢と、先代が診てきた動物たちの診療は、これからもしっかり受け継いでいかなくてはと思いました。それは私の使命だと思い、クリニックの名称は変えず、カルテもしっかり引き継ぎました。

お忙しい毎日と思いますが、オフの時間はどのように過ごされているのですか?

学生時代にバレーボール、水泳、柔道など、いろいろなスポーツをしたこともあり、家でじっとしているよりもアウトドアが好きですね。落ち着いて休みが取れる時は、家族で登山に出かけることもあります。子どもは小・中学生なのですが、群馬県や南アルプスの山々、一昨年の夏休みには富士山に登りました。家ではミュウと名付けた雄の保護猫を飼っていて、灰色の縞模様のサバトラです。家族も皆動物好きなので、取り合いになるくらいの人気者ですよ。いつも誰かに、かまってもらっています(笑)。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

技術や知識のアップデートのために学び続けていくことも大切に、診療していきたいですね。今後も引き続き、地域に根差した一次診療の動物病院として、来てくれた動物たちをしっかり診ていきたいと思います。その子にとって何が一番良いかを常に考え、飼い主さんが不安にならないよう病気の説明や見通しなどを詳しく説明した上で、時には適切な提携病院、専門医療機関とも連携していきますので、安心して来てほしいですね。小さなことでもお気軽にご相談ください。

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