新宿から電車で一本でアクセスのできる西調布駅。三鷹や府中からも通いやすく、調布インターチェンジからも近いなど、多様なアクセス下にあり、静かで自然が多く、過ごしやすそうな場所だ。「西調布犬猫クリニック」は駅から徒歩7分の場所にある。朗らかで優しい笑顔が印象的な小川圭一院長は、院名の通り、犬と猫を対象とした診療を行っており、ペットホテルも院内に併設している。自身も動物好きであり、「実際のペットの気持ちはどうなんだ」と考え、獣医師として悩むこともあるという。そんな小川院長がこの地で開業したことは、同じようにペットを愛する近隣住民にとって幸いだったことだろう。「犬や猫、そしてその家族にとってベストな診療とは何か」と語る小川院長。治療のことからプライベートなことまで、幅広くお話を伺った。
(取材日2015年9月18日)
―落ち着いた雰囲気が印象的な院内ですね。
ありがとうございます。真っ白というカラーでなく、肌色も取り入れて、シックな面を演出しています。また、床は待合室・診療室ともに同じ柄にし、部屋間は段差のないフラットな状態にし、全体的に統一感がでるように意識をして設計を考えました。当院の機能的な特徴として、ワンちゃん用と猫ちゃん用にそれぞれ独立した診療室を用意している点が挙げられます。ワンちゃんの診療室には窓を設置し、外から中の様子がわかるようになっています。一方の猫ちゃん用診療室ですが、周りの人間の動きや物音に反応するデリケートな性格に配慮し、こういった要素を遮断するため、窓を設置していません。それだけでなく、私を含めたスタッフはペットが驚かないように一つひとつの動作や、ドア開閉時の物音についても気を配り、恐怖心を与えないよう気をつけています。
―西調布で開業した理由をお聞かせください。
私は今は調布市に住んでおりますが、実家が多摩市でしたので、高校時代は通学する際に調布を通っていました。そのため馴染みがあり、かつ土地勘もあることが、この地で開業した大きな理由です。ここはアクセスが容易な条件である、という利点もあります。目の前が甲州街道であり、高速道路のインターチェンジや調布飛行場からも近いので、近場に住んでいる方はもちろん、新島や大島といった東京の離島から診療にいらっしゃる方もいます。さらに西調布は都会と自然がうまく融合しており、住みやすく、便利な場所です。多摩川が近くにあり、公園も多いので、ワンちゃんネコちゃんを飼いやすい環境なのではないでしょうか。
―獣医師をめざしたきっかけとは?
やはり、動物が好きだからですね。私は幼少期を青森で過ごしたのですが、そこで犬をはじめ、ウサギ・亀・金魚・リスやニワトリなど、様々な動物を飼っていました。小鳥に至っては50羽ほども(笑)。父が動物を大好きだったことがきっかけです。さらに両親はそろって看護士をしており、命に関わる仕事をしている人が身近にいたのも大きかったですね。姉も看護士になりましたから両親の影響は多大にあったと思います。そんな環境で育ったこともあり、子ども心に「動物に関わることをしたい、それなら動物のお医者さんがいいな」というイメージを持っていました。すでに小学生の卒業文集で、「なりたい職業は?」という質問に対して「獣医さん」と答えていましたので、両親と動物たちから受けた影響は大きかったのでしょうね。
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