西武池袋線・江古田駅北口から徒歩3分の住宅街にある「栄町ペットクリニック」。白を基調とした院内は2面ガラス張りとなっていて、光を取り込み明るく気持ちがいい。高沼良征院長は栄町に暮らして30年以上、地域住民に親しまれるクリニックをめざして2015年に自宅近くのこの地に開業。2次診療を行う病院とも密な連携を行っている。かつて野良猫だった「ちゃちゃ」が糖尿病を患っていたため引き取られ、今では看板猫として来院者の心を和ませてくれる同院。「皆さんが気軽に足を運んでいただけるようなアットホームなクリニックにしたいですね」と、笑顔で話す高沼院長に、診療理念やこれからの展望などを詳しく聞いた。
(取材日2017年7月19日)
―2015年開業と伺いました。この地域の特徴やこちらに開業したいきさつなどをお話しください。
この地域は以前に比べると、大きな店が増えてずいぶん変わってきましたが、まだ昔ながらの個人商店も残っていて、下町のような雰囲気もありますね。周辺には大学がたくさんあるので学生が多いのですが、昔からの一戸建ての家に長く住んでいる人たちもたくさんいらっしゃいます。また、お年寄りの方もいらっしゃいます。ですから、家族の一員として犬や猫を飼っていらっしゃる方も多い、ということですね。印象としては、犬はやはり室内で飼える小型犬が多く、昔に比べると猫を飼っている方が増えたな、と感じています。もともと自宅がすぐ近くでしたので、この栄町には動物病院がないな、と感じておりこちらへの開業を決めました。
―獣医師を志したきっかけは何ですか?
もともと馬、競走馬が好きだったんです。それで獣医師になってみようかなと思うようになりました。大学時代も研究室で牛などの世話をしていましたし、農済実習を通じて、大動物に関心がありました。でも、大動物というのは食品などに流通しているような産業動物が対象であることが多いんですね。また、治療が困難なものは淘汰されていきます。その点、小動物獣医療は人間医療と同じような感覚で治療を追求できて、自分には合っているのではないかと考え、結果この道を選ぶことになりました。
―クリニックの院内はとても明るい雰囲気ですが、何かこだわったところはありますか?
以前勤務していたクリニックはちょっと奥まったところにあったため光が入らずに暗い雰囲気だったんです。それで、開業するなら明るくしたいと、二面をガラス張りにして光を取り込めるようにしました。場所柄、小さなクリニックですが、レントゲン、超音波検査器、血液生化学検査器ほか、検査機器も各種そろえています。それから、当院には看板猫の「ちゃちゃ」という猫がいます。半年前まで野良猫だったのを引き取ったんですが、人によく慣れていておとなしい猫です。たまにパンチが飛んできますけど(笑)。ちゃちゃがいることで院内が和みますね。ご近所の方や、この前を通る学生さんたちにもかわいがっていただいています。
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