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定期的な眼科検診を受けることで 早期に目の異常の発見を

小儀動物病院

(吹田市/吹田駅)

最終更新日: 2026/04/14

犬や猫は、日常的に目やにが出ることも多いが、それが病気なのかは、飼い主には判断しづらい。歩いたり走ったりすることができていれば、大丈夫なのかなと思ってしまうだろう。「フードを食べる時にも、目の前に出しているのに気づかずに匂いをかいで探している場合には、見えていないことも多いです」と教えてくれたのは、「小儀動物病院」の小儀直子副院長。目の病気の中には、白内障や緑内障など放置すると失明してしまう病気もあり、こういった進行性の病気は飼い主が早めに気づいて早期に治療を開始することが重要だ。目の病気の初期症状についてや早期発見のための眼科検診について詳しく話を聞いた。(取材日2026年3月31日)

見えていないことが飼い主にはわからないからこそ、目の状態や小さな行動の変化に気づいてあげることが大切

  • Q.犬や猫で目のけがや病気は多いのでしょうか?

    A.

    ▲日常的に起こる目のけがや病気が多いため注意が必要

    まず、目のけがは、お散歩中に草むらに入ってけがをしたり、同居している他の動物さんとのけんかなどでけがをしたりといったことで見受けられます。病気については、結膜炎やドライアイから、視力を失ってしまうような緑内障や白内障まで、日常的に起こる病気がたくさんあります。他に、角膜に傷がついて発症する角膜潰瘍や猫ちゃん特有の高血圧性の網膜剥離もあります。白内障と緑内障は人間と同じく老化が原因で発症しますが、白内障については、6歳未満で発病する若年性白内障という病気もありますので、必ずしも高齢な犬、猫とは限りません。また、柴犬やビーグルなどの犬種は緑内障の素因があり、若年で発症しやすいので注意が必要です。
  • Q.どのような症状があれば受診をするべきでしょう?

    A.

    ▲見た目に変化が出てからではなく、定期的な検診が大切

    角膜潰瘍については、原因がわかっていない場合も多いのですが、症状としては急に目を痛がってしょぼしょぼするとか涙が増える、白目が充血するなどです。白内障は、目の中の水晶体が白っぽくなって来院される方も多いですが、その場合すでに視力も落ちていることが多いです。白内障からぶどう膜炎を併発することもあり、そういった場合は強い痛みや涙が多く出ます。白内障や緑内障は進行性の病気ですから、見た目に変化が出てからというより、そうなる前に検診などで早期発見することが大切。ワンちゃんなどは通常、片目でも約70%の視野が確保できていて、目が悪くなっても行動の変化が少ないので、受診しないと気づかないことも多いのです。
  • Q.眼科検診の内容を教えてください。

    A.

    ▲瞳の反応を見ることや、エコー検査までさまざまな検査に対応

    全身の健康診断の時にオプションで一緒に受けることもできますし、眼科だけの検診を受けることもできます。状況にもよりますが、1年に1回、ワクチン接種の際に受けるのが理想的。高齢の場合は白内障などのリスクも高いので、半年に1回がお勧めです。検査内容は、前に手をかざして目を閉じる反応を見たり、瞳の筋肉が反応するかどうかや光に対しての反応、ドライアイで鼻が乾く子もいるので、鼻の乾燥状態も見ます。さらに必要であれば、眼圧測定や網膜を確認するための眼底検査を行い、エコーでレンズの厚みや形状、網膜の状態、硝子体の異常の有無を詳しく観察します。エコーの場合は、点眼の局所麻酔薬を使います。
  • Q.こちらの眼科検診は、どんな特徴がありますか?

    A.

    ▲画像を記録できる機器に刷新。飼い主へわかりやすい説明が可能に

    検査では一般的に「スリットランプ」という道具が使われますが、これを使うことで肉眼では見えない領域まで細い光で照らし出して、精密に観察することができます。まぶたから白目、水晶体まで見ることができますし、角膜の傷があるかどうかも染色液を使って精密に観察できます。当院では、このスリットランプを、デジタル画像で記録して残せる先進の機器に刷新しました。これまでは、イラストにして飼い主さんに説明するということしかできなかったのですが、画像を残せる機器になってからは、その子の目の状態を飼い主さんに詳細に見ていただきながら説明できるようになりました。今後は、眼底検査機器も画像を記録できるものに刷新予定です。
  • Q.専門性の高い動物病院とも連携されているそうですね。

    A.

    ▲近隣の動物病院で研修を受け、日々知識や技術を学び続けている

    まぶたの手術やワンちゃんのチェリーアイ手術などの簡単な手術は当院でも可能ですが、白内障や緑内障の手術に関しては専門的な設備が必要ですので、眼科専門の動物病院をご紹介しています。豊中市にある動物病院で、私自身も眼科の勉強のために研修を受けているところです。高度な技術が必要な手術は、信頼できる専門の先生にお任せしています。当院にはその橋渡しの役割がありますから、病気を早期発見し、正しく診断して適切な治療につなげられるよう、新しい知識や技術を現在も学び続けています。また、目の病気といえども、全身の疾患と関わっていることも多いですから、総合的に診療していけるよう、内科的な薬も適切に処方しています。

動物病院からのメッセージ

小儀直子副院長

白内障は特に、暗くなると見えづらくなります。夜盲といって、朝の散歩は大丈夫でも、夜になると見えないために散歩中に小さな段差でもつまづいたりします。そういうちょっとした変化を見逃さないことが大切ですね。目の病気は、日頃から充血、涙の量、目やにの量や色に注意して観察してください。目やには、白や透明、固まった茶色は問題ありませんが、黄色がかっていたりグリーンに近い色調は炎症が起こっていることが多いので注意が必要。異常に気づいたらすぐに受診していただくというのが大切ですね。目の視力が落ちてしまうことは、生活の質に関わることでもあるので、早期発見、治療のためにも定期的なチェックをお勧めします。

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