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渡邉 幸孝 院長の独自取材記事

アニマルウェルネスセンター

(西東京市/ひばりヶ丘駅)

最終更新日: 2025/01/30

西東京市谷戸町の住宅街にたたずむ一軒家風の動物病院が、「アニマルウェルネスセンター」だ。循環器疾患、整形外科、細胞診の検査、腫瘍科、麻酔科、再生医療とそれぞれに専門知識を持つ7人の獣医師と、温かな対応のスタッフたちが、「ハッピートライアングル」の理念で犬や猫の健康を支えている。「動物にとって不快でない診療、ご家族にとってわかりやすい説明を心がけています」と話すのは、循環器疾患を専門とする渡邉幸孝院長。2005年の開業以来、変わらぬ診療方針で獣医療に取り組んでいる。人にも動物にも丁寧に向き合う渡邉院長に話を聞いた。(取材日2024年1月7日)

院内全体で「ハッピートライアングル」の理念を大切に

初めに、クリニックの基本理念を教えてください。

当院の基本理念は「ハッピートライアングル」。トライアングルを構成する動物、家族、そして獣医師とスタッフの三者全員が満足できるような医療を実現するのが目標です。正しい診断・適切な治療、ご家族にしっかりとインフォームドコンセントを行うこと、クオリティーオブライフを最優先することに重きを置いています。診療の際は動物に不快感を与えないよう、押さえつけることはせず、少し自由に動かして診療を進めます。また、できるだけ室内を清潔に保ち、手術にも保温マットを使用。これは手術中に体温が下がりすぎるのを防ぐ役割に合わせ、「やわらかいマットの上のほうが快適に手術を受けられるだろう」という思いからです。ご家族とのコミュニケーションも大切にしています。「こんなこと聞いてもいいのかな」などと思わず、気になることは何でも質問していただきたいですね。

こちらには、7人の先生がいらっしゃると伺いました。

はい。私は日本獣医循環器学会に属しており、犬の心臓弁膜症や猫の心筋症など、循環器に関わる病気について専門的に診ています。他院で「治療が難しい」と言われた方が、クチコミで来院されることも多いですね。そのほかの獣医師も、整形外科、細胞診、腫瘍科、麻酔科、再生医療などそれぞれに専門知識を持ち、現在は7人で診療にあたっています。定期的に獣医師同士の共有会を行い、各自の知識を持ち寄ってより良い治療を提供できるよう、皆で協力しているんです。半数以上は大学病院での診療を経験してきており、その経験を生かしながら、症状や原因をしっかりと見極めて治療につなげられるよう努めています。また治療法を多角的な視点から考えられ、実際の診療に生かせることは、獣医師が複数人いることのメリットの一つといえますね。

スタッフの皆さんも専門知識をお持ちだとか。

当院には向上心があるスタッフがそろっています。2019年に愛玩動物看護師が国家資格となった際も意欲的にチャレンジし、何人ものスタッフが愛玩動物看護師の資格を取得しました。長く勤めているスタッフが多く、動物たちやご家族に温かく接しています。獣医師はもちろんですが、スタッフの活躍あってこそのクリニックですから、働きやすい職場環境づくりにも力を入れていますよ。例えば出産や子育てのために一時期休職しても、その後落ち着いてから戻ったスタッフも何人かいますし、家庭の事情に合わせて勤務できるよう柔軟に対応しています。

犬や猫の年齢に応じた診療と取り組み

開業から20年、診療内容や患者層に変化はありましたか?

犬と猫を中心に診療を行っている点は変わりません。CTとMRI以外の設備は整っているので、データに基づいた客観的な情報の提供を心がけています。ペインコントロールも以前から行っていますし、その子にとって最良の医療を提供するために、食事面の提案など総合的な診療に取り組んでいます。ここ数年はコロナ禍で生活スタイルが変わったせいか「初めて犬や猫と暮らす」という方が増えましたね。また昔よりも動物が長生きになり、夜泣きや徘徊、関節や心臓の症状など、シニア期ならではの悩みも多く聞くようになりました。また犬や猫が高齢になるとトリミング先にお困りのご家族も増えてくるのですが、当院では経験豊富なトリマーさんが週に1~2日いらして、高齢だったり持病のある子のトリミングにも対応しています。

初めて犬や猫を飼う方に知っておいてほしいことはありますか?

まず犬の場合は、子犬のうちに社会性を身につけることが大切です。当院でも「パピークラス」を開催していて、子犬同士やほかのご家族とも触れ合うことで、子犬のうちから人や犬に慣れるようサポートしています。生後3ヵ月くらいまでに社会性を学ぶと、犬の性格が穏やかになるといわれているんですよ。猫の場合は、病気に気づきにくいことがあります。例えば高齢になって関節炎を発症した場合、犬は歩き方ですぐわかりますが、猫はあまり動かなくなるので気づかれにくいんです。「最近、高い場所に登らなくなったな」など違和感を感じたら、一度検査にいらしてください。若い子の健康診断は血液検査など一般的な項目が主となりますが、シニア期の場合はエックス線撮影も加えて、関節の異常や腫瘍の有無などを注意深く確認しながら行います。

避妊・去勢手術のメリットや注意点についても教えてください。

メスの場合、初回発情の前に避妊手術をすると、子宮蓄膿症の予防と乳腺腫瘍になりにくくなることが期待できます。猫の胸のしこりの9割はがんで、猫と人間の乳腺の悪性腫瘍の割合は同じくらいといわれています。犬の場合は乳がんの割合が半分くらいで、手術すればさらに半分になることが見込めます。オスの場合は、前立腺肥大症や会陰ヘルニア、精巣腫瘍など、性ホルモンが影響する病気の予防につながります。デメリットとしては、全身麻酔が必要で、絶対に安全だとは言いきれないという点ですね。また動物の場合、避妊・去勢手術をすると発情しなくなるので代謝が落ち、手術前と比べて太ってしまう子が多いです。とは言っても食事量や体質はその子によって違いますから、当院ではフードの知識を持ったスタッフが個別にご相談をお受けしています。

家族の不安を取り除き、ともに治療を考える

診療や説明の際に心がけていることはありますか?

診療の際は動物に怖い思いをさせないように、触れる前には声をかけ、できるだけリラックスできるような雰囲気を心がけています。ご家族への説明はわかりやすく丁寧に。個室のカウンセリングルームで話をすることもあります。どうしても動物は人間より寿命が短いので、時にはシビアな話もしなくてはなりません。事実はきちんとお伝えしますが、ご家族の立場に立って、たとえ治せない病気だとしてもできる限りその子が快適に過ごせる方法を一緒に考えたいと思っています。

ところで、先生は幼少期から動物と触れ合ってこられたそうですね。

そうなんです。私は茨城県の出身で、子どもの頃は辺りが暗くなるまで野山で遊んでいました。田んぼの中でカエルをつかまえたり、いろいろな生き物と触れ合う毎日。父も動物好きで、家にはいつも動物がいました。私の小さい頃はカメが、中学生になった頃に犬も家族に加わり、その後に大型犬もやってきました。生き物が好きだったので、将来の仕事を考えたとき、動物に関わる仕事といったら「獣医師」しか思い浮かばなかったんです。そうして麻布大学に進み、大学院では研究職でしたが、大学院を修了してから臨床を始めて多くの動物たちに接してきました。学ぶことは多く、今も日々勉強です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

現代はインターネットで病気の情報が簡単に手に入りますが、情報が多すぎたり真偽のほども判断しにくく、もやもやしたり不安を感じている方も多いかと思います。わからないことは遠慮せずになんでも質問してください。ご家族が不安になるとペットも不安になってしまいますからね。十分なインフォームドコンセントを行い、納得して検査や治療を受けていただけるよう、スタッフ一同努めています。

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