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小池 崇央 院長の独自取材記事

小池どうぶつ病院

(八王子市/西八王子駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR中央線・西八王子駅から北西に2キロほど行った場所にある「小池どうぶつ病院」。目の前には浅川が流れ、緑に囲まれた広々とした風景が広がっている。建物には肉球のシンボルマークが施され、すぐ近くの鶴巻橋からもよく見える。院長の小池崇央先生は、妻の小池亜紀子先生とともに、この地で18年間動物の診療に携わっているベテランの獣医師だ。クリニックは犬や猫以外にも、エキゾチックアニマルの診療や、動物の眼科診療にも力を入れていて、眼科専用の診察室も備えている。ユーモアがあり明るい印象の小池先生は、動物にも気軽に話しかける。八王子で生まれ育ち、動物と飼い主たちを見守ってきた小池院長に、動物を健康に飼うためのポイントなどを詳しく聞いた。 (取材日2017年3月23日)

どのように治療したいか、普段からの心構えも必要

いつ頃開業されたのですか?

1999年の4月に開業したのですが、最初はここからすぐ近くのテナントを借りていました。当時は結婚したばかりで、まだ開業するつもりはなかったのですが、引っ越した先のアパートの下のテナントがたまたま空いていたので、準備期間がほとんど無いまま、勢いで開業してしまいました(笑)。次第に手狭になってきたので、2010年の7月に現在の場所に新築移転しました。以前の所よりも2倍近く広くなり、妻が眼科を担当しているので、窓が無い眼科専用の診察室もつくりました。移転前は診察室が1つだったので、眼科診療のときはカーテンやロールスクリーンを下ろしたり、診察室裏のオペ室を使ったりしていましたが、今はとても楽になりましたね。

どのような動物を診療しているのでしょうか。

犬、猫、うさぎやハムスター、フェレットなどの診療を行っています。亀や鳥は、初診の段階で専門の動物病院を紹介するようにしています。特に鳥は、特殊な部分が多く、治療法も犬や猫とは全く違うので、できるだけ専門の動物病院に行くことをお勧めしています。ただ、飼い主さんが通えないという場合は、できる範囲での診察は行います。ただし、最終的には飼い主さんの判断になるので、ペットが病気になったらどう治療したいか、普段から考えておくことも大切だと思います。

動物の目の病気は多いのでしょうか?

いろいろとありますが、多いのは、目の表面に傷ができる角膜潰瘍という病気です。目が飛び出していて鼻が低いシーズーのような犬種に多く、瞬きしても完全に目が覆えないので、隙間から目が乾いて傷がつき、角膜に穴が開いてしまいます。他の犬種でも起こることはありますが、半目を開けて寝ている子は要注意ですね。

食事のポイントは、ダラダラと食べさせないこと

増えていると感じる動物の病気はありますか?

季節で変わりますが、春先は、消化器疾患が多いですね。特に八王子はマダニやノミが多く、マダニに寄生されてしまうワンちゃんたちが増えています。駆除しても野生動物が多いので、どうしても避けられないのかなと思います。マダニが媒介するペットの病気もあります。特に西日本では、犬バベシア症と呼ばれる極度の貧血に陥る病気が流行していて、現在、静岡県辺りまで北上してきている話も聞きます。マダニは人間にも病気も媒介することがあるので、注意しなければなりません。私たち獣医師は、狂犬病の予防接種をしたり、学校の飼育動物の治療をしたりなど、人間にも目を向けた公衆衛生の管理も、重要な仕事の一つになっています。

診療中に先生が心がけていることは何ですか?

飼い主さんが、なかなか本心を打ち明けてくれないことがあるので、できるだけ話しやすい雰囲気をつくるようにしています。例えば「何かいつもと違う物をあげましたか?」と聞いても、飼い主さんは怒られると思って、本当のことを打ち明けないときがあります。病気の診断には飼い主さんの話が不可欠ですから、雑談も交えながら、できるだけ本音を話してもらえるようにしています。時々、代理の人が受診することがありますが、本来なら、普段面倒を見ている人が連れてきてくれたほうが、診断が早いですね。あとは、飼い主さんが理解できないと治療が進められないので、説明はできるだけ専門用語を使わず、わかりやすく話すようにしています。

ペットフードも進化していますが、弊害はないのでしょうか?

基本的に、専用のフードと水をあげていれば問題ないのですが、問題があるとすれば、飼い主さんがおやつを与え過ぎてしまうことではないでしょうか。太る原因になりますし、本来の食事であるペットフードを食べなくなってしまいます。家族がこっそりとおやつをあげて、太る原因をつくっていることもあり、よく飼い主さんが「うちの子はペットフードを食べなくて」と話すのは、ほとんどがおやつの与え過ぎが原因です。ペットの食事は、ダラダラと食べさせないことがポイントで、朝、晩、決められた時間に、決められた量をあげればカロリーオーバーにならないようにします。そうすることによって、「今日は残したぞ、具合が悪いのかな」など、ちょっとした異変にも気付きやすくなります。

ペットが高齢になると、歯の問題も出てきますよね。

ペットの歯磨きグッズも、食事に振りかけるものからスプレーなど、さまざまな物が出ていますが、ダイレクトに歯を磨くのが一番いい方法です。特に食べる速度が速い子は、歯石が溜まりやすいので、飼い主さんには、頑張って歯磨きをしてもらう必要があります。特にワンちゃんたちの口周りを触れないという飼い主さんが多いので、小さい頃から、体のいろいろな所に触れることに慣れさせておくことが必要です。高齢になってからやろうと思っても無理ですし、ワンちゃんたちは「ウーッ」と唸ると飼い主さんがやめてくれるのを知っているので、すぐ「ウーッ」と言うようになってしまいます。飼い主さんたちが困らないよう、小さい頃から歯磨きに慣れさせることをお勧めします。

予防のためには、かかりつけの動物病院を見つけること

先生はなぜ獣医師をめざしたのですか?

月並みですが、動物が好きだったからです。小学校の時から、将来は獣医師になろうと決めていましたし、親と同じ仕事には就きたくないと思っていました。もともと僕は欲しいと思った物を手に入れると、そこで飽きてしまう性格なので、獣医師の国家試験に受かった後も、しばらくは働いていませんでした。次第に親の顔が引きつり出したので、これはいけないと思い、獣医師として働くようになりました(笑)。

日々忙しい中、休日はどのように過ごされていますか?

木曜日が休診日なのですが、メリハリをつけるために、しっかりと休みます。基本的にゴロゴロするのが好きですし、友人と飲みに行くのも大好きです。子どもは男の子なので、大人になって一緒に飲みに行けるようになったらうれしいですね、父親なら誰もが思う憧れではないでしょうか。本人は将来、獣医師よりもゲームクリエイターになりたいと言っていますが。たまに、妻と一緒に買い物などに出かけることもありますが、洋服を選んだりするのに時間がかかると僕が待っていられないので、かえって邪魔なようです(笑)。

最後に読者に向けてひと言お願いします。

定期的に受診している子は、飼い主さんの予防意識が高いので、病気の早期発見に結びつくことが多いですね。やはり、普段からの予防が、何よりも一番大切ですし、予防接種や食事で防げる病気はいくらでもあります。痩せていればかからない病気もあるので、日頃から病気にさせない心がけを、飼い主さんには持ってほしいと思います。八王子市では、かかりつけの動物病院を持とうという呼びかけがあります。気軽に寄れる動物病院を見つけておくことは、ペットたちが健康で長生きできることにもつながるので、ぜひ、かかりつけの動物病院を持つようにしてください。

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