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関 健太郎 院長の独自取材記事

南大泉せき動物病院

(練馬区/武蔵関駅)

最終更新日: 2023/04/18

西武新宿線武蔵関駅と東伏見駅のほぼ中間に位置する「南大泉せき動物病院」。近くには石神井公園もあり、人も動物も暮らしやすい雰囲気の街だ。練馬区から西東京市へと至り、環八通りや青梅街道といった主要道路とも交わる富士街道に面し、各所から通いやすい立地となっている。かわいらしい犬と猫が描かれたロゴマークを目印にガラス張りのエントランスを抜けると、通りに面した窓から日差しが差し込む明るい空間。ミントブルーの壁に、れんがや木目のブラウンをアクセントとしたスタイリッシュな院内で、関健太郎院長が迎えてくれた。「医療の進化により従来より長生きが可能になってきた犬猫の健康な暮らしを支えたい」と語る院長に、同院の特徴やめざす医療などを聞いた。(取材日2023年2月27日)

画像検査も合わせた健康診断で病気の早期発見を図る

開院から7年がたつそうですね。

はい。2016年3月にオープンしたので、来月で7周年になります。お散歩の途中にでも気軽に立ち寄っていただける場をめざしてきましたが、おかげさまで多くの犬猫や飼い主さんに来ていただくようになり、当初よりスタッフも増えてにぎやかになりました。現在は獣医師2人に加え、スタッフ、トリマーなど、非常勤も含めて12〜13人のチームとなっています。動物への強い思いを持つ、優しいスタッフがそろっていて、頼もしく感じています。

どのような動物が多く受診されていますか?

当院では現在犬と猫のみを診療していますが、意外に猫の受診が多く、犬と猫で半々から6対4くらいといった印象でしょうか。医療の進化により、近年では犬は17歳くらい、猫では20歳まで生きる子も増えてきました。人間と同様に年を取れば腫瘍性疾患や内分泌疾患、循環器疾患などの病気が増えてきます。猫では心筋症や腎疾患、尿管結石といった泌尿器疾患も多いですね。そうした疾患を早期に見つけ、適切な治療へつなげるために健康診断にも力を入れています。

健康診断ではどのような検査が受けられますか?

血液検査に加えて、エックス線や超音波を使った画像診断を組み合わせた検査をお勧めしています。画像技術が進化し、10年前、20年前には見つけることができなかった病変も発見につながるようになってきています。頻繁に体調を崩す子は診察や検査を受ける機会も多く病気も見つかりやすいのですが、普段元気だけれど実は病気を隠し持っているような子も心配です。猫の尿管結石では、一度吐いてもその後ケロッとしているようなこともありますから。若いうちは良いのですが、7〜8歳を超えた子では、できれば年に2回程度の健診をお勧めします。当院では画像検査を伴う健康診断は、動物を一旦お預かりし、午後の休診時間内に行う体制です。予約を取っていただいた日の午前中にお連れいただき、午後の診療時間内にお迎えに来ていただくことで、その場で結果の説明を行います。

新鋭機器を導入し、腫瘍の外科手術なども迅速に対応

検査機器を含め、設備面にもこだわっていらっしゃるそうですね。

ええ、精度にこだわった超音波検査機器を導入しています。やはり機器により見え方が全然違いますから。腹部だけでなく心臓用のプローブも用意しており、心臓の弁や心筋、血液の流れなどをリアルタイムで観察できます。心雑音の有無の確認やエックス線検査では見つけられない心疾患の病気の発見に有用です。誤食した物を取り除く際にも活躍する内視鏡もありますよ。設備面での特徴は、犬と猫の入院室を分けていることです。一緒の部屋だと、においや音で緊張して食欲が低下してしまうことも多いので。私は腫瘍の診療を得意としており、手術の機会も少なくないのですが、当院の機器や設備を生かしながら、常に安全で迅速な施術を行うことをめざしています。

新たに免疫反応を測定できる機器も導入されたとか。

先日、免疫反応測定装置を導入しました。こちらの検査機器は、犬や猫に何らかの症状が出ている場合に使用しています。主に甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症に関わる甲状腺ホルモンの値や、副腎疾患であるクッシング症候群やアジソン病に関係するコルチゾール、猫の炎症マーカーである猫SAAの値などがわかります。導入以前は検査を委託先にお願いしていたため、日曜・祝日を挟むと3日ほど結果待ちのお時間をいただいていたことも。しかし現在は院内でこれらの検査ができるので、20分ほどで結果をお伝えできるようになりました。

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか?

飼い主さんからしっかりお話を聞くと同時に、できる限り触診や観察に時間をかけるようにしています。よく来ている子では表情などにも気をつけ、いつもと違っていることに気がつけば、主訴に関わらずチェックを怠らないように心がけています。あとは当院で抱え込みすぎないよう、必要と判断すれば迷わず症例に合った二次診療施設や救急医療施設にご紹介することです。実際にどのような治療を選択するかは費用や時間など飼い主さんの都合に関わる部分も大きいですが、常に動物にとって最優先と考えられる医療を提案するようにしています。

常に最新の情報を学び、動物を最優先に考えた医療を

獣医師をめざされたきっかけと腫瘍を専門に選ばれた理由を教えていただけますか。

小学2年生の頃にうさぎを飼ったことがきっかけでしょうか。親が中学校の教師で、学校で飼育していたうさぎが産んだ子を1羽もらってきて飼い始めたんです。それからは、動物に関心を持って、カメ、インコ、ハムスターなどを飼いました。当時人気があった、大学の獣医学部を舞台にした漫画が非常に面白く、獣医学部に進学したいと強く思うように。小学校を卒業する頃には獣医学部に進学すると決めていましたね。獣医師となり臨床を重ねる中で、高齢の動物たちの腫瘍の問題にぶつかる経験を何度もしました。そこから、腫瘍の勉強に力を入れるようになったのです。

プライベートでの楽しみは何ですか。

休診日も含めてほぼ毎日ここにいますから、休みは月に一度あるかないかです。そんな中、唯一趣味といえるのは、キャバリアのブリードレスキューでしょうか。特定の犬種を対象にした保護活動で、私は大好きなキャバリアでこれまで50匹以上を受け入れてきました。保護されたキャバリアの健康状態を確認し、避妊・去勢を含む必要な医療処置を実施、里親の元へ引き取られるまでの管理を担います。発作を持つ子を自宅で引き取ったこともあります。犬種特有の病気や傾向もあり、多く診ることで蓄積も増えますし、何より大好きなキャバリアに多く触れられるということで、プライベートの大きな楽しみになっています。

今後の展望を教えてください。

獣医療は日々進歩していますから、勉強を怠らず、常にアップデートされた診療を提供していきたいですね。獣医療の分野でもオンラインセミナーの開催が増え、助かっています。これまでは遠くの会場に足を運ぶか、本などで学ぶしか方法がなかったものが、診療の合間にも昼夜を問わず学べるようになりました。

読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

当院でできること、できないことを誠実にお伝えし、その時点で動物たちにとって最善と考えられる対応をご提案しています。腫瘍などの外科的処置も可能ですし、当院で対応が難しい症例に対しては、信頼できる二次診療施設や専門病院へとつなげています。獣医師によって得手不得手な分野もありますし、動物にとってより良い方法が見つかるかもしれないので、セカンドオピニオンを求めての受診も良いことだと考えています。動物たちと飼い主さんを最優先に寄り添う心強いスタッフがお待ちしています。お気軽にご来院ください。

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