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専門性の高い外科技術と丁寧な対話で支える 犬・猫の尿管結石手術

はしもと吹田アニマルクリニック
(吹田市/山田駅)
最終更新日: 2026/06/15


「なんとなく元気がない」「おしっこが出ていない」といった一見些細に見える症状の裏に、重大な疾患が隠れていることは少なくない。特に言葉を話さず、不調を我慢してしまう動物たちはなおさらだ。吹田市にある「はしもと吹田アニマルクリニック」橋本雄大院長によると、尿管結石もその一つ。治療法のある病気でありながら発見が難しく、最悪の場合には命に関わることもあるそうだ。「実は、腎臓病と診断された背景に尿管結石が潜んでいることもあります。気になることがあれば、一度相談してほしいと思います」。実際に、同院はセカンドオピニオンや遠方からの受診も多く、多くの尿管結石を発見しているという。そこで今回は橋本院長に、尿管結石に関する検査や手術について詳しく解説してもらった。(取材日2026年5月26日)
目次
気になるポイントについて聞きました!
Q.尿管結石と診断されました。手術が必要と言われて不安です。
A.尿管結石は、腎臓で作られた石が、尿を膀胱へ送る尿管に詰まってしまう病気です。尿管は非常に細い管ですので、結石が詰まると尿の流れが止まり、腎臓に大きな負担がかかります。放置すると腎機能の低下につながることもあるため、状態によっては早めの手術が必要になります。手術は、詰まっている結石を取り除き、尿の流れを再び確保することを目的として行います。尿管を直接処置する方法や、尿の通り道を新たに作る皮下尿管バイパスなど、複数の方法があり、当院では、現在の腎機能や結石の位置、詰まり具合などを丁寧に検査した上で、その子にとってできるだけ負担の少ない治療方法を提案しています。Q.手術の負担やリスクが心配です。
A.外科手術なので、リスクはあります。特に尿管は非常に細く、傷つきやすい組織ですので、術後に再び閉塞してしまうリスクや、腎機能への影響には注意が必要です。また、全身の状態によっては麻酔管理にも慎重さが求められます。当院では術前検査を重視し、血液検査や超音波検査、エックス線検査などで全身状態を確認し、麻酔のリスク評価を行って手術の可否を決定しています。また手術中も呼吸や血圧、体温などを細かくモニタリングし、安全性に配慮しています。外科手術となるため、飼い主さまにとっては、「小さな体で手術なんて大丈夫なのか」と不安になるのは当然のことです。気になることがあれば、安心するまで何度でも質問してください。Q.セカンドオピニオンも多く受け入れているそうですね。
A.はい。実は、一度「腎臓の病気」と診断された場合でも、さらに詳しく検査をしてみると尿管結石が見つかったというケースは少なくありません。尿管結石は発見が難しいこともあり、片方の腎臓の機能が低下して初めて見つかるケースもあるため、適切な診断と早期治療が非常に重要です。また、手術への不安から「本当に手術が必要なのか」「別の方法はないのか」と悩まれる飼い主さまも多くいらっしゃいます。当院では、「できる限り負担を少なく、長期的に安定した生活につなげること」を重視し、その子の状態に合わせた治療をご提案しています。術後の管理や再発予防まで含めて総合的にサポートしていますので、ぜひ気軽にご相談ください。
流れをステップで紹介します
1診察・検査

血液検査や尿検査、超音波検査、エックス線検査などを行い、結石の位置や尿の流れ、腎機能への影響を詳しく確認。見た目の症状だけでは重症度がわかりにくいため、現在の状態を丁寧に評価するだけでなく、飼い主が感じる違和感についても丁寧に問診。適切な治療方針の立案につなげていく。
2治療方針の説明

検査結果をもとに、現在の状態や今後考えられる治療の選択肢を説明。手術が必要なケースだけでなく、内科的管理が可能な場合も含め、その子に合った治療方針を提案するように心がけているとのこと。不安や疑問があれば、納得できるまで質問をしておこう。
3手術前の準備

術前検査や点滴管理を行い、全身状態を整えた上で麻酔を実施。特に腎機能が低下している症例では、呼吸や血圧、体温などを細かくモニタリングし、安全性に配慮して手術に臨む。手術当日には食事制限も必要ではあるが、「それよりも、おかしいと思った時になるべく早く受診することが大事です」と橋本院長。
4手術

結石の位置や尿管の状態に応じて、結石摘出や皮下尿管バイパスなど適切な方法を選択。繊細な処置が求められるため、体への負担をできるだけ抑えながら、尿の流れの確保と腎機能の温存をめざして手術を行う。手術時間は30分〜2時間程度。目が覚めて状態が落ち着いたら面会が可能だ。入院は3日〜1週間程度が目安となる。
5術後フォロー・再発予防

術後は尿量や腎数値、食欲などを確認しながら回復をサポート。退院後も定期検査を行い、再閉塞や再発の有無をチェックしていく。同院では食事管理や飲水量の工夫など、再発予防を含めた長期的なサポートを行っているので、できることから一つ一つ試していこう。
動物病院からのメッセージ

橋本雄大院長
「腎臓病」だと診断されても、なかなか根本的な治療につながらないことは少なくありません。その結果、腎不全を起こし、最悪の場合には命を落としてしまうことも。しかし、腎臓病の背景には尿管結石が隠れているケースがあります。尿管結石は発見が難しい病気ですが、早期に適切な診断と治療を行うことで、腎機能の温存につなげられる可能性があります。当院ではセカンドオピニオンにも対応し、詳しい検査を通して本当に必要な治療を見極めています。「もう治らないかもしれない」と諦めていても、手術をすれば改善が望めるかもしれません。大切なご家族が少しでも長く穏やかに過ごせるよう、全力でサポートいたしますので、ぜひご相談ください。
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