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咳やかゆみ、下痢などの 「困った症状」に向き合う症状別の外来

はしもと吹田アニマルクリニック
(吹田市/山田駅)
最終更新日: 2026/06/15


なかなか治らない咳やかゆみ、繰り返す下痢など、「何科を受診すればいいのだろう」「治療を受けてもスッキリ改善しない」と悩んだ経験はないだろうか。動物は自分のつらさを言葉にできないため、不安を抱えながら様子を見ている飼い主も少なくないだろう。大阪府吹田市の「はしもと吹田アニマルクリニック」は、早期から「症状別の外来」を導入している動物病院。病名や診療科ではなく、飼い主が気づいた変化から原因を探る診療を行っているのが特徴だ。慢性的な症状や他院で改善しなかったケース、セカンドオピニオンにも対応しており、遠方から相談に訪れる人も多いという。そこで今回は、症状別の外来に込めた思いや診療の特徴について、橋本雄大院長に話を聞いた。(取材日2026年5月27日)
目次
繰り返す症状の相談やセカンドオピニオンは、症状別の外来に相談を
Q.症状別の外来とはどのようなものなのでしょうか?
A.当院では、診療科ではなく、「咳が続く」「かゆみがある」「下痢をしている」など、“症状”を入り口に受診できる症状別の外来を行っています。「何科を受診すればいいのだろう」という不安を抱えたまま来院される方は少なくありません。なぜなら、咳一つ取っても、呼吸器だけでなく心臓や気管など、さまざまな原因が関係していることがあるからです。そこで当院では、病名ではなく「今困っている症状」から診療を始めることで、受診のハードルを下げ、早期発見・早期治療につなげています。症状ごとに診療経験を積み重ねているため、慢性化した症状や他院で改善しなかったケース、セカンドオピニオンにも対応しやすいのが特徴です。
▲セカンドオピニオンにも対応しやすい
Q.かゆみの外来について詳しく教えてください。
A.かゆみの外来では、一時的に症状を抑えることをめざすのではなく、「なぜかゆみが起きているのか」を丁寧に探ることを重視しています。動物のかゆみは、アレルギーや感染症、食事、体質、ホルモン異常など、さまざまな要因が関係しています。そのため、単純に薬を使うだけでは症状を繰り返してしまうケースも少なくありません。当院では、症状が出る時期や生活環境、食事内容なども詳しく伺いながら、その子に合った治療を考えていきます。かゆみは動物にとって大きなストレスですから、治療によって睡眠の質や活動性、表情まで変わることが見込まれます。当院では皮膚だけでなく、生活の質(QOL)全体を改善することを目標に診療しています。
▲生活の質(QOL)全体を改善することを目標に診療
Q.咳の外来では、慢性的な咳にも対応していただけますか?
A.もちろんです。むしろ、長引く咳ほど早めの受診が重要だと考えています。咳は軽い症状と思われがちですが、その背景には心疾患や気管の異常、肺の病気などが隠れていることもあります。特に慢性的な咳の場合、症状が落ち着いて見えても、根本原因が解決していないケースも少なくありません。また、咳の種類や出る状況によって疑われる病気が異なるため、治療の際は症状を丁寧に整理しながら原因を見極めることが大切です。当院の咳の外来では、咳が出るタイミングや頻度、夜間や運動時との関係などを詳しく確認し、必要に応じて画像検査なども行います。呼吸器だけでなく循環器も含めて総合的に診ることで、原因に応じた治療につなげています。
▲症状を丁寧に整理しながら原因を見極めることが大切
Q.下痢が続いています。食事のせいなのか病気なのかわかりません。
A.下痢もよく見られる症状ですが、単なる食事の変化だけでなく、消化器疾患や感染症、アレルギー、内分泌疾患のせいかもしれません。そのため当院では、「よくあること」と軽視せず、丁寧に原因を探るよう心がけています。特に、下痢が長引いている場合や、体重減少、食欲低下、血便などを伴う場合には注意が必要です。当院の下痢の外来では、便の状態や食事内容、生活環境を詳しく伺いながら、必要に応じて検査を行い、原因を整理していきます。また、止めることだけではなく、再発を防いでいくことも重要です。その子に合った食事管理や生活習慣についてもアドバイスを行っています。慢性的な下痢ほど、一度しっかり調べてあげてくださいね。
▲その子に合った食事管理や生活習慣についてもアドバイスを行う
Q.複数の症状がある場合は、どの外来を受診すればよいですか?
A.まず「今一番困っている症状」を入り口にしていただければ大丈夫です。なぜなら、複数の症状が関連しているケースも少なくないからです。例えば、かゆみで受診した子に消化器の問題が隠れていたり、咳の背景に心臓病が見つかったりすることもあります。だからこそ当院では、症状をきっかけに全身を総合的に診ていくことを大切にしています。その子にとって本当に必要な検査や治療をご提案しています。「こんなことで相談していいのかな」と悩まれる方もいらっしゃいますが、早めに受診していただくことで、病気の早期発見につながるケースも多くあります。飼い主さまが迷った時に、最初の相談先として気軽に頼っていただければと思います。
▲早めの受診が、病気の早期発見につながるケースも多い
動物病院からのメッセージ
橋本雄大院長
動物たちは言葉で不調を伝えることができないからこそ、飼い主さまが感じた「小さな変化」が病気を発見する大きなきっかけになります。当院では、気になる症状を入り口に診療することで、その子に本当に必要な検査や治療へつなげることをめざしています。咳やかゆみ、下痢など、どんな小さなことでも構いません。「相談してみよう」と思った時が、受診のタイミングです。また、「治療を続けているけれど改善しない」「別の視点でも診てもらいたい」といったセカンドオピニオンのご相談にも対応しています。飼い主さまと一緒に悩み、一緒に考えながら、その子にとって最善の診療を行っていきたいと思っていますので、安心してご相談ください。
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